22連覇


 

気温は25℃ですが、湿度が高い朝です。予報では午後前から雨予報の長崎市。節気は、夏至末候です。

 

この頃の雨は『半夏雨』

一年の豊作を占う雨ともいわれています。田の神様が天に昇っていく様で半夏雨になるとも言われています。本日高校は定期考査最終日。生徒の皆さんは終業のチャイムと共にグラウンドに、体育館に、武道場に駆けだしていきます。

 

偉業 22連覇

昨日の中学ブログでも、その活躍を紹介させていただいた硬式テニス部。今日は同じその『九州ジュニア選手権大会』に出場する高校男子硬式テニス部を紹介させていただいています。

 

 

高総体22連覇の偉業を成し遂げた男子硬式テニス部。女子硬式テニス部優勝と合わせて、来年は優勝旗二本を持ち開会式に臨むことができます。

その男子硬式テニス部皆さんは、考査期間中終了後1時間程度、練習をしていました。冒頭に紹介した『九州ジュニア選手権大会』出場のためです。

 

 

7月10日(土)~14日(水)まで宮崎県で開催される大会。

「テニスプレーヤーなら目標にせずにはいられない大会です。出場できる喜びと同時に、そこで勝ち上がるための努力は惜しみたくありません。」 と、キャプテン。

 

 

単純に22連覇とは、生まれた赤ん坊が四年制大学を卒業するまでの年数です。歴代の先輩方同様、挨拶だけではなく、その後の会話でも常にハキハキ話してくれる皆さんの姿にも、強さを感じずにはいられません。

 

小1時間の練習でも、1分1秒を無駄にする事なく、終礼チャイムが鳴ると毎日小走りでコートに集まり、サッと着替え、準備運動。軽いラリーから、徐々に球を強く、前後左右に振っていく練習。

 

 

何か特別なことをして強さを保っているのではなく、1つ1つを大切に、丁寧に、意識を強く持って漠然とした時間を練習で過ごしていないことが直ちに伝わってきます。

 

 

戦前戦後から本校にある歴史ある部活動の1つ、硬式テニス部。

高総体にテニスが種目として加わったのは昭和四十年から(海星百年史)。初優勝は早くも翌年の昭和四十一年。

 

東口現監督の父、東口亨先生が監督になると昭和五十年から連続七年優勝(海星百年史)。

 

昭和五十年代初めには、二年連続して全国ベスト8入りも果たしています。当時は本日現役部員が練習している校内コートの一面に全部員がひしめき合って猛練習している様子が海星百年史にも記されています。

 

キャプテンに今高総体に挑むに当たり、前年度高総体中止も手伝ったプレッシャーはなかったのかと尋ねると

「もしかすると下級生部員には連覇の伝統を…というプレッシャーはあったかもしれません。現に落としたゲームもありました。しかし上級生や出場メンバーは、優勝した次を目標に日々練習に励んできました。」と言い

 

「もしかしたらプレッシャーの質がそういう意味で下級生部員とは違ったかもしれません。優勝できて嬉しかったのは正直な気持ちです。」と答えてくれました。

 

 

伝統は守りながら、創り上げていくもの。

守りながら変化していくのは容易ではありませんが、達成感のある彼らの笑顔にはやり遂げた強さを感じずにはいられませんでした。

 

 

※写真は、男子硬式テニス部。