今朝も雨の朝となりました。気温は20℃、そよぐ風にも湿度を感じます。
さて昨日、5月12日は『ナイチンゲールデー』(赤十字社制定)です。また、『国際看護師の日』(国際看護師協会制定)でもあり『看護の日』(厚生労働省・日本看護協会等制定)でもあります。制定元はそれぞれ違いますが、すべてが近代看護の母と呼ばれるナイチンゲールの誕生日に因んでいます。
そのような『看護の日』に今日は看護の話題をご紹介します。
長崎県立大学説明会
先日の海星ブログでもご紹介させていただきましたが、本年度本校では各大学関係者の方々のご協力のもと100校ほどの大学・専門学校説明会を学内で実施する予定です。
6月には福岡大学、西南学院大学、佐賀大学、九州産業大学。7月には福岡工業大学、自衛隊・防衛大学校など多くの学校関係者の皆様にご来校いただきます。そのスタートとして9日(月曜)に「長崎県立大学看護栄養学部看護学科」の説明会を行いました。
成人看護学を専門として教鞭をとっておられる高比良祥子教授をお招きし、出張講義として『大学で看護を学ぶ』というテーマで本校生徒に生の声を届けて下さいました。高比良先生を含め大学関係者の皆様、お忙しい中、貴重な時間をいただき誠にありがとうございました。
「看護とは人間の生活に深くかかわりを持ちながら、人々の生き方、希望、価値観に沿って、その人らしい生活を送れるように支援することです。」「医療は『治す医療』から『予防医療』『治す医療』『支える医療』と多岐にわたるようになり、看護師は『地域医療のゲートキーパー』としての役割が求められます。」
「看護とは」という出発点から「どのような看護職があるのか」「看護師の業務」「求められる看護の役割と医療の変化」など多角的かつ丁寧に話をしていきただきました。そのうえで大学で学ぶべきことは何なのか、長崎県立大学看護栄養学部看護学科では何を学ぶことができるのかということに話は進みます。
取得できる資格や臨地実習に向けて実践的学習を促進する教育方法として期待されている「シナリオシミュレーション演習」といった大学の特色。参加生徒の皆さんは話のポイントとなるところをメモしながら話に聴き入っていました。
質疑応答の時間、説明会後にもお時間をとっていただき生徒の質問に答えていただきました。
「医療・福祉に関わる仕事が多岐にわたることを知り、看護師以外の仕事にも関心が出てきました。」「大学の施設や実習の様子を映像を交えてお話しいただき、現場に近い空間でのシミュレーション教育に力を入れているところに改めて魅力を感じました」
参加生徒の皆さんの感想です。知ることで視野が広がり、ぼんやりしていたものが明確になった有意義な時間となりました。
高比良先生は最後に看護職に求められる能力を挙げて、次のように話をしてくださいました。
「看護職には様々な能力が求められます。高校生活の中では学業はもちろんのこと、クラブ活動や人とのかかわりの中で多くのことを学び、感性豊かな看護師となる準備をしてきてほしいです。」
改めまして高比良先生におかれましては実りある時間を本当にありがとうございました。これからも多くの大学説明会を実施していきます。様々な機会の中で生徒の皆さんの進路実現に向けての取り組みは続いていきます。
※写真は大学説明会の様子。