雲がかかる空、気温は20℃。
梅雨時期ならではの空模様が今週は続きそうですが、校門から校舎へと向かう道沿いには曇り空でも映える鮮やかな紫陽花の花が美しく咲いています。
選択講座
さて、昨年度よりエランコース・フロンティアコースは6時間目終了後からの時間を自分で選択して活動することができるようになりました。
部活動に精一杯励みたい生徒、学力を伸ばしたい生徒、進路について学びたい生徒など興味関心は様々です。その取り組みの中の一つが『選択講座』です。
各教科の講座だけでなく、高専連携を結んでいる東京アカデミー長崎校様による「公務員講座」、様々な大学の教授に講義を行っていただく「大学講座」、そして、長崎県の様々な企業様のご協力のもと行う「インターンシップ」。さらに生徒が所有するタブレットを活用した「振り返り講座」など1週間に約50の講座を実施しています。
先週8日(水曜)から第1クール(6月~8月)が始まりました。今回は教科の講座をご紹介します。
現代文の講座
文学の有名作品について様々な映像コンテンツなども利用しながら、活字だけでは理解しにくい文章内容や成立背景について理解していく講座です。(映像引用元『NHK for school 10min 現代文 』)
この講座は高校1年生と2年生が合同で受講しています。
この時間の題材は『山月記』です。作者や引用文献などについて知ることで作品へ理解を深め、「文学」というジャンルについての興味関心の幅をさらに広げます。
「映像は迫力がありました。この小説が教科書に載っていることを知り、この小説を読んでみようと思いました。」
「スクリーンに映し出された表現、言葉のひとつ、ひとつが、何を暗示しているのか、気になりました。」
受講した生徒の皆さんの感想です。
今後は読解活動に必要な読み方や重要知識について理解していく講義も行っていきます。
化学基礎の講座
ペーパークロマトグラフィーを使って「ペンに使われている色素を調べてみよう」の講座が始まっていました。
「蒸留」「再結晶」「昇華法」「抽出」と混合物の分離法は様々ですが、通常の授業に加えて実験も行いながら理解を深めて行きます。
「黒の水性ペンで書いた点を水で展開すると、黒色の点が赤色、青色、黄色の成分に分離します。これは、黒インクが三原色の色素を混ぜて作られているためです」
百聞は一見に如かず。生徒からは感嘆のため息が聞こえてきました。
世界史の講座
先史時代の歴史について授業を内容を改めてスクリーンや教科書で振り返ります。授業とは切り口を変えながら学び直すことで理解が深まり、定着に繋がります。
生徒の皆さん1人1人のタブレットを活用しながら進んでいく講座もあります。
各教室に流れるのは、より主体的に学びと向き合う時間です。
第2クール目の講座は9月~12月から実施します。興味のある講座を新たに選び直すことができることも「選択講座」の特徴です。
今後も本校の様々な講座と生徒の皆さんの取り組みについてご紹介していく予定です。
※写真は選択講座の様子。