今朝の気温26℃。
空気中の不純物が少ない影響ともいわれる、秋特有の深い青色の空が広がっています。
明日17日(土曜)~19日(月曜)まで、本校近くの東山手、南山手、大浦旧外国人居留地一帯を会場とした『2022長崎居留地まつり』が開催される予定ですが、台風の影響が気になる週末です。
ボランティア活動の“種を蒔く”
さて、今回はその『2022長崎居留地まつり』に関する話題です。
時間はさかのぼって、台風による臨時休校あけの9月7日(水曜)。
『長崎居留地まつり運営ボランティア』の希望者対象説明会を実施しました。募集案内を出した弓道部顧問の木村先生は、これまで弓道部員の皆さんとともに様々なボランティア活動に参加してきました。
「地元で、地域振興や街おこしに興味関心がある」「将来公務員等を志望し、地域の現状を勉強するためにボランティア活動を経験してみたい」
このような生徒を対象に、今回は全校で希望者を募ってボランティア活動に参加することにいたしました。
このような高校生活の中でのボランティア活動をきっかけとして、現在もボランティア活動に参加している卒業生がいます。
写真は、今年8月9日に行われた平和祈念式典会場の様子です。
飲み物や冷凍おしぼりを参列者に配布する係を行っていた男性から「先生、ご無沙汰しています。」とあいさつがあり、見上げると懐かしい顔がありました。
本校の卒業生である近藤さんは、高校2年生の時に『青少年ピースボランティア』の活動を知り、大学生になった今でも精力的に参加しています。
さらに「あそこにも海星の生徒がいますよ」と移した視線の先には…
在校生の弓道部員とバスケットボール部員の2人でした。
厳しい暑さの中でも、爽やかな笑顔で活動する姿を垣間見て、思わずパシャリと写真を撮らせていただきました。
後日、ボランティアをするきっかけとなった話を聞くことができました。
「弓道部の活動を通して参加したボランティアですが、今では、自分の学びや経験となり、なにより自分の成長へとつながっていく実感があります。これが活動を続ける理由です」
「私は新聞で平和活動に関するボランティア募集を知り参加しました。新型コロナウイルスの影響で証言活動が減り被爆者の声が届きにくくなっているという危機感を持ちました。何かできることはないか、という思いがあるので、これからも機会があれば参加します。」
卒業生の近藤さんにも、電話で話を聞くことができました。
「初めのころは、用意された活動に参加する受け身のボランティアでした。今では、『青少年ピースボランティア』の活動企画を立てたり、より活発な交流ができるよう支援をするファシリテーターの役割を担ったりと、能動的なボランティアができています。」
高校時には、部活動との両立を図りながら国際社会・国際問題に目を向け、多様なトピックについて意見交換を行う場に参加するなど貴重な経験を積んできた近藤さん。
(高校在学中に、UCL–Japan Youth Challengeに参加した近藤さん)
自分の想いがどの方向へ向かっているのか、うっすらとした方向性だけでも自覚ができたとしたら踏み出すことで、同じ興味を持っている人とつながることができるかもしれません。
参加する。
その一歩が次の一歩を生み、そこからさらに興味や関心が広がっていきます。
社会とのかかわりを考える機会を得た参加生徒の皆さんにとって、次の一歩へとつながる素晴らしい経験になることを心から祈ります。
※写真はボランティア説明会と、ボランティア活動に励む卒業生、在校生の皆さんの様子。