ハテナソン


 

■中高合同個別相談会

■近年の進路実績

 

今朝の気温は19℃。週末同様に過ごしやすい気温となりました。

 

日曜日から崩れだした天気が気になり、週間天気予報を見てみると、明日の朝の気温予想はなんと12℃。ぐっと季節が進みます。本日より本校は冬服への移行期間が始まります。

 

ありたい長崎へ

 

さて、先週14日(金曜)に高校1年生は探究学習を行いました。

 

これまでも様々な企業様よりお話をいただき、学びを深めていますが、今回は「シンクながさき(公共財団法人 ながさき地域政策研究所)」で所長を務められている鶴田貴明様にお越しいただき、講演をしていただきました。関係者の皆様、お忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。

 

SDGsを達成する一環としての「ありたい長崎」について探究活動をすすめるうえで「どうテーマを設定するか」というお話でした。

 

 

今年度の高校1年生は、より探究活動を深めるため、例年より取り組みを前倒して実施しており、講演内容は、海星ブログでもお伝えした高校2年生を対象に6月に実施した講演です。(海星ブログ『ありたい長崎へ』)

 

そのため、今回は1学期にお伝えできなかった先行して探究活動を行っている高校2年生の皆さんの様子をお伝えします。

 

ハテナソン

 

「問いを作るための考え方を考えましょう」

そんなスタートで始まった、7月15日(金曜)に実施した高校2年生探究学習。

 

今回もJTB長崎支店様ご協力のもと探究活動に取り組みました。関係者の皆様、誠にありがとうございました。今回お話しいただいたのはJTBの認定ハテナソン・ファシリテーターの青木様です。

 

 

「『ハテナソン』とは、『はてな』と『マラソン』を組み合わせた造語です。」

アメリカの「OFT」(Question Formulation Technique)と呼ばれる質問構築技術を基本プロセスとして、「発散(問いを出す)」「収束(意見をまとめる)」「メタ認知(自分の考えを整理する)」を行います。

 

 

「さて、この写真を見てどれだけの質問が思い浮かびますか。」

映し出されたのは長崎の夜景です。グループごとに知恵を絞りました。

 

 

「写真の船がいったいどこから来たのか。どこへ行くのか。何人乗れるのか。この写真は誰が撮ったのか…」

 

 

代表発表をしてくれた班は、注目点を決めて問いを出し尽くしたら、次の注目点を探していくという手法をとり、多くの質問を生み出しました。

 

 

この質問をもとにして、「問いの検証」「問いの優先順位」など様々なアプローチで話し合い活動を進めました。

 

「『この写真を撮るにはいくらかかるか。』という問いは、『夜景が美しい長崎』を紹介する時に重要にならないかな。もちろん、人工的に整備した所はあるだろうけど、この美しさは山の傾斜に多く家を建てている長崎の地形も一因だと思うから、調べる価値があると思うな。」

班の取り組みに耳を傾けていると、思考の深まりが感じられる意見が数多くありました。

 

 

「君たちが取り組んでいく探究学習において、出発点となる問いはどれだけ探究活動を深めることにことができるかにつながります。問いを重ねながら、注目点を変えながら、よりよい問い作りをしてください。」

 

SDGs達成の一環として「ありたい長崎」を考える取り組みに向けて、また一歩準備が進みました。

 

そして、2学期へ

 

9月16日(金曜)には、弓道部顧問の木村先生より、これまでに弓道部員の皆さんと一緒に取り組んだ様々なボランティア活動とともに、身近で募集しているボランティア活動についての話がありました。

 

「なぜ、このような取り組みがあるのかを是非考えてみて下さい。そして、探究活動に活かしてもらえたらと思います。」

 

 

また、生物部顧問の美明先生からは「海星高校で行っている地域貢献活動」について話がありました。

 

 

様々な具体的な取り組みを聞き、最後についに「探究テーマ」を決める話し合いです。

 

 

よりよい問い作りに繋がる「ハテナの種」を得ながら、高校2年生の皆さんの取り組みは続きます。

 

※写真は高校2年生の探究学習の様子。