選択講座「Story telling for kids」


 

■中高合同個別相談会

■近年の進路実績

 

「いちだんと寒くなりました。皆さんが今日も温かい心で接することができますように。それでは主の祈りを捧げましょう・・・」

毎朝、行っている「主の祈り」に加えられたアナウンス。

 

昨日の最高気温は22℃と、日中の暑さも和らいできました。そして、本日朝の気温は14℃。

羽織るものがないと肌寒さを感じる朝ですが、登校中の生徒の挨拶、朝練に臨んでいる生徒の挨拶、どの挨拶にも温かな心を感じるせいか、登校しているうちにポカポカとしてきます。

 

選択講座「Story telling for kids」

 

さて、第2クール「選択講座」も12月には終了です。

今回も、各教科の講座だけでなく、高専連携を結んでいる東京アカデミー長崎校様による「公務員講座」、様々な大学の教授の皆様に講義を行っていただく「大学講座」、そして、長崎県の様々な企業様のご協力のもと行う「インターンシップ」。さらに生徒が所有するタブレットを活用した「振り返り講座」など、1週間に約50の講座を実施してきました。

 

今日は、英語講座「Story telling for kids」をご紹介します。

 

絵本を題材に、英語のリーディング力を養うことを目的としたこの講座は、全10回シリーズで実施しています。

「読み聞かせ」の持つ効果を座学で理解し、読む本を決めたら「翻訳」します。そして、動画で撮影しながら、話すスピードや聞きやすい発音となっているかを確認する時間を設けています。

 

絵本の内容への深い理解、つまりリーディング力がなければ、適切な言葉に翻訳することも、言葉にすることもできません。

 

 

練習を積み重ね、先日「読み聞かせ」の実演の日を迎えました。当日は地域の保育園にご協力をいだきました。関係者の皆様、貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

 

参加した生徒は2年生エランコースの22名です。

役割分担に沿って、年少、年中、年長組の3つのグループに分かれた保育園児の皆さんへ言葉をかけます。まずは、お互いの緊張をほぐすため、アイスブレイクの「手遊び」から行いました。

 

 

そして、いよいよ「読み聞かせ」です。しかし、ある班ではちょっとしたアクシデントが。

絵本を読んでも、園児の皆さんの反応があまりよくありません。読み聞かせのやり方が上手くいっていないと気づいた生徒が、その場で伝え方の方法を変えるというアイディアを出しました。

 

「『Shapes』という絵本だったのですが、triangle(△)やcircle(○)を手で一緒に作りながら聞いてもらいました。子どもたちが少しでも楽しく聞いてくれたらいいなと思い、とっさに提案しましたが、上手くいってよかったです。」

 

 

本番中でも試行錯誤して、子どもたちに楽しんでもらうための工夫ができたようです。

 

「英語絵本を読み聞かせることで、聴き手の想像力や知的好奇心を引き出すという経験をさせていただく中で、読み聞かせる物語の内容を深く理解することがどれだけ重要か分かりました。」

 

 

2020年から小学校でも英語が必修科目になり、次の世代を担う子どもたちには、「英語を話せる」はもちろん、「英語で考える」ことが求められるようになってきています。

 

理解する中で思考して、表現する中でも思考する。「Story telling for kids」講座が、生徒の皆さんにとって糧となる時間となったなら幸いです。

 

※写真は、選択講座(保育園での実演)の様子。