本日から二十四節気「立冬」です。今朝の気温は10℃。
「冬が立つ」。「立つ」という語には「季節の始まり」という意味がありますが、「立つ」と表現されると、季節が人のように立ち上がる感覚を抱かせます。冬には「冬将軍」という言葉もありますが、「立冬」という言葉からは、冬将軍がいよいよ立ち上がり近づいてくる、そんなイメージが膨らみます。
2022年度 イタリア長崎 相互訪問研修 説明会
さて、10月29日(土曜)、『2022年度イタリア長崎相互訪問研修説明会』を開催しました。
Classi配信や案内文書で、生徒保護者の皆様には説明会のご案内をさせていただきましたが、当日は約30名近い生徒と保護者の皆さまのご参加をいただきました。
イタリアの学校と交換留学を行うのは今年度が初めてです。担当の教員から、訪問先の学校紹介をはじめ、イタリア訪問研修の概要説明を行わせていただきました。
この研修では、お互いに母国語ではない「英語」を用いた異文化交流を通して、多様性を受け入れる心を育み、「世界と長崎」という視点を持つことを目標としています。
また、「課題設定」と「振り返り」を繰り返す中で、自主的に深く学ぶ姿勢を培うことも狙いとしています。
生徒の皆さんは、3月にイタリアに渡る予定です。実り学びにしていきましょう。
快挙!最優秀賞を獲得しました
英語の話題をもう一つ。
10月29日(土曜)、長崎純心大学にて、高校生を対象とした英語のスピーチコンテスト『第23回 Junshin Cup英語オーラルコミュニケーションコンテスト』の本戦が実施され、2年生ダイアナさんが見事最優秀賞に輝きました。
(ダイアナさんは中央)
改めて、指導者のジェイミー先生とダイアナさんに話を聞きました。
実際に会場で発表を見守った指導者のジェイミー先生は、今まで聴いてきたスピーチの中で、これほどにないほどの感動を得たと言います。それは「自分の言語ではない他言語で、想いを伝えることに挑戦する」そのこと自体に尊さを感じたからだそうです。
さらに、「時間を工夫して自主練習に励む姿、時にはうまくいかない時の嫌な気持ちをコントロールする彼女の姿を見守ってきただけに、会場では思わず涙が出ました」と話してくれました。
ダイアナさんは、コンテストを振り返り、
「トップバッターの出場者のスピーチに圧倒されて、これまでにない緊張感が押し寄せてきました。ただ、この緊張感も含めて、会場で聴く人に今の自分の思いをぶつけていこうと思いました。スピーチが終わったあとは、もう・・・幸せな気持ちでいっぱいでした!」
感想を述べているときのダイアナさんの表情は、きらきらとしていて自信に満ちていました。
会場では、彼女のお母さんもスピーチに耳を傾けていました。
(コンテスト終了後、お母さんと喜びを分かち合うダイアナさん)
スピーチタイトル『Let’s end discrimination !』
自分が目にしてきた、耳にしてきた、日常生活の中における差別を、ほんのちいさなことから取り組んでいくことで変えたい、差別のない平和な世界を築いていけることを信じたい、と伝えたダイアナさん。
原稿を機械的に暗唱するだけでは、決して満足なスピーチとは言えません。大切なのは、メッセージ(意見)を誠実に伝えようとする姿勢です。明瞭な英語表現と自然なジェスチャーを心掛けて臨みました。
次の目標を尋ねると、
「本番の舞台を終え、自分の積み上げてきたものに自信がもてるようになりました。また、英語に対して良い意味で余裕を持って向き合えるようになったので、このような機会があれば、どんどん挑戦して、準備をととのえる中で、さらに英語に磨きをかけていきたいです」
これからのダイアナさんの活躍に、是非ご注目ください。
※写真は説明会、スピーチコンテストの様子とダイアナさん、ジェイミー先生。