小雨降る朝、明日は曇り時々雪の天気予報です。
今日から2月。今年も残すところあと11ヶ月になりました。
長谷川先生によると、
『大晦日も節分も年という時間のつなぎ目の大事な夜。元日の前夜は大晦日、立春の前夜が節分です。』 とあります。
つづけてこう書いてあります。
古い年を司る神はすでに去り、新しい年の神はまだ来ていない。年の神が入れ替わるわずかな隙間につけこんで、邪悪な鬼どもが悪さをする。そこで戸口に鰯の頭を挿した柊の小枝を挿し、豆をまいてこの鬼を追い払う・・・。節分が終わると春。寒かろうと、暖かくなろうと春は春。日本人は立春を迎えると、寒風が吹きこもうがその向こうに春の証を探る・・・。
季節を巡り、日本の文化を再認識します。
その本を片手に図書室に足を運ぶと、フランスからの留学生・ソリンヌさんが読書をしていました。
1月、2月・・という月の雑談から、彼女とフランスと日本 『数字』 の話になりました。
「ソリンヌさん、そういえばフランス語の数字の数え方は、とても独特なんですよね?」
来日して五ヶ月。
流暢な日本語で彼女は笑顔で、そして大変表情豊かに教えてくれました。
「そうなんですよ。フランス人の私たちでも混乱するくらいです(笑)」 彼女が鞄から紙を出して書き始めました。
「70からが面白いです。70は、書くと60たす10(60+10)と書き表現します(笑)」
「わー実際見ると、やはり独特ですね。表記された数字の向こうにワイン畑が広がり、フランスの風景が見えるような感じがします。」
「先生、78はどう表記すると思いますか?60+10+8 と書き表すんですよ。」
「フランスでは当たり前なんだろうけど・・・それはさらにすごいなぁ!」
「ふふっ、では1297は・・・」
スラスラとソリンヌさんが鉛筆を滑らせます。
「1297は、 1000 と 2×100 と 4×20 と 10+7 と書くんですよ!」
「もはや言葉もないよ(笑)」
その後、日本では月日を 「1月・2月・3月・・・」 と表現するのに驚いたというソリンヌさんに、「日本でも、睦月・如月・弥生・・・という表現があるのですよ。」 と言うと目をまるまるさせて 「すごい!すごい!知りたい!知りたい!」 と興奮気味に歓喜の声を上げていました。
こういう交流をソリンヌさんとクラスメイト諸君は毎日体験しているのかと思うと、とても羨ましく思いました。
今日も学校活動を通じての文化交流がきっとできることでしょう。ソリンヌさん、ありがとうございました!
□男子・女子硬式テニス競技 H23 高総体 男子・女子団体・優勝
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※写真は、図書室にてソリンヌさん。