本日は、年神様(お正月の神様)に供えた鏡餅を食べる日、「鏡開き」の日です。年神様が宿っていた鏡餅には魂が吹き込まれているとされます。その力を授かり家族の無病息災や1年の運を開くとも言われています。今週末に控えた大学入学共通テストに向けて、受験生の皆さんが無事「運を開く」ことができますようにと願うばかりです。
「金融リテラシー講座」~家庭科 出前講座~
すでに、今年のKTN新春企画番組をご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、昨年12月13日(火曜)、高校1年生(77回生)を対象とした「金融リテラシー講座」の模様が放映されました。
(聴講後のインタビュー風景)
(十八親和銀行勤務の本校卒業生も、出前講座のお手伝いとして来校。インタビューを受けた生徒との1枚)
さて、昨年は、円安や物価高が進み私達の暮らしがどうなっていくのかというニュースが目立ちました。一方で、キャッシュレス化も進み生活の利便性は上がるものの、使いすぎや、個人情報漏洩に関する注意が必要な時代に入ってきました。さらに昨年の4月、成年年齢の引き下げにより、18歳(高校生の時期)から自立した契約当事者としての判断と責任が問われるようになりました。
今日は、金融リテラシーの重要性が高まっている中で行われた、家庭科出前講座の話題をお届けします。(2022年12月13日付)
これは、家庭科の授業の一環で、将来に向けて充実した経済生活を送るために、生活設計や家計管理、資産運用、投資について考えることを目標としています。このたびは、十八親和銀行の北條様をお迎えし、お金の「キホン」について、詳しく説明をしていただきました。関係者の皆様、お忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。
講師の先生のお話に頷きながら、熱心にメモをとっている生徒がいました。
「私はすでに投資信託を始めています。世界各国の中でも日本は資産運用の面で遅れをとっていることは知っていましたが、スライドの図表を見て、想像以上に遅れをとっていることを目の当たりにして驚いています。」
「金融リテラシーとは、お金に関する知識・判断力を備えて『生きる力』をつけることです。」金融リテラシーの定義が紹介されました。北條様のお話は実体験に基づいたわかりやすいものばかりで、生徒もリラックスして話に耳を傾けていました。
「『お金に働いてもらう』=『投資』という考え。投資、株という言葉は危ないイメージがあった私にとって、将来のための『投資』という言葉が印象的でした。」(生徒の感想文から抜粋)
今年は「卯年」で相場の格言が「跳ねる」とのこと。来年は『資産所得倍増プラン元年』として貯蓄から投資へのシフトを大胆、抜本的に進めると政府が打ち出しています。
また、「家計管理とライフプランニング」の場面では、クイズも行われました。
金融に関する疑問について、受講生徒からの質問も飛び出しました。
続いて、給与明細から手取り収入を把握して、「生活費」や「贅沢費」など思った以上の支出があることを実感した場面。
「『黄金の家計比率』『人生の3大費用』など、自らの金融リテラシーを高めるためのポイントを知ることができました」(生徒の感想文から抜粋)
「若者の特権は時間を味方にできることです!リスクを抑える3つのポイント『長期』『積立』『分散』です。」と北條先生。
講演が終わった後は、各クラスに戻ってQRコードを読み取りアンケートに答えました。各自タブレットを用いて、金融庁が提供している金融経済教育高校授業副教材を使って、「資産形成シミュレーター」や「ライフプランシミュレーター」に取り組みました。
10年後の生活状況からのシミュレーターを行いながら、「何歳まで働く?」「リタイアした後、いくら貯蓄しておけば生活できるかな?」資産形成のグラフの変化を見て一喜一憂していく生徒たち。
講師の先生をはじめ、関係者の方々から生徒に向けての問いかけも豊富で、具体的なお話が多いことから、生徒たちは実践的に自分事として学ぶことができた時間となったようです。
聴講後の感想文を抜粋して紹介(第1学年77回生)
・人生に必要な資金は2億円と言われ、見えている支出だけでなく、見えていない支出にも対応できるようにしたい。
・他国と比較してお金に関する知識が浅いことと、将来一人暮らしをする自分が金融トラブルに巻き込まれないためにも早い段階で知識を身につけておくことが大事だとわかった。
・普段の生活で使っているクレジットカードの使用方法の見直しができた。買物時に「必要なもの」と「欲しいもの」の区別をして家計簿をつける習慣も今から必要だ。
・教育費用や結婚費用が思っていたよりもかかっていて、両親の大変さを知る良い機会となった。
・投資にも興味が湧いたので、将来、貯蓄だけでなく投資も考えてみようと思った。
・金融トラブルに巻き込まれたときの相談窓口「188(いやや)」を忘れないようにしたい。
※写真は高校1年生受講の様子