□平成23年度 海星高等学校 第64回 ・海星学園 第114回 卒業証書授与式
開 式 3月 1日(木曜) 10時00分~
春を伝える梅の花。開きはじめた蕾が、また閉じてしまうのではと思うほど、昨日は午後の雨とともに気温が下がりましたが、今朝は雨が残ってはいるものの青空が見える朝です。
昨日課外後、校内を散策していると運動部員の声におとらない大きな声が教室から聞こえてきました。
「円を組んで、いつものように発声!反対側の人の表情を見ながら、はい行きます!」
演劇部の練習を見学に行きました。
単純に声を出すのではなく、滑舌・発声時の手の位置・伝える気持ち・・・などを発声前に部長が部員に確認させ練習が始まりました。発声前には準備運動もしていました。
発声練習が一通り終わると集合。ようやく台本の読み合わせ練習が始まりました。
「台本を読み練習が終わったら、衣装を着て演技練習に入るぞ。」
「ハイ!」
学校生活の中で、運動活動、生徒会活動、学習活動、そして文化活動・・・様々な形で高校生活を謳歌している諸君を垣間見ます。漠然と日々を過ごすことに満足せず、何かを通じて自分の可能性を模索し志しているそれぞれの人たち。
意義あることを志すと苦悩も生まれてきます。そしてその対応方法や過程で、個性や成長が育ちます。
「私たちが練習を発表できる回数は決して多くはありません。だからこそ発表できる機会を1つ1つ大切にしたいです。」
部員の一人に話しかけると、そう教えてくれました。
「そのために日々の練習を、自分たちなりに大切にしています。」
『その鉢を洗いなさい。』 -趙州和尚さんの話を思い出しました。
新しく入った僧が、和尚に教えを早速請います。「何か教えて下さい。」 和尚はこたえました。
「朝粥は食べましたか?」
「はい、いただきました。」
「では、その鉢を洗っておきなさい。」 そこでその僧は、ハッと悟るのです。
1つ1つの物事に真剣に向き合うことが、正しい唯一の生き方となる。「~ながら」ではない。
食事はただひたすらご飯と向き合い食べてみる。食べ終わったら、黙々と一生懸命徹底的に椀を洗う。ただそれだけですが、何かがきっと見えてくる、というお話です。
なだらかな坂、高かった壁、押してもらった背中、自ら勇気を持って踏み出した一歩、歓喜した仲間・・・
高校生活三年間で過ごした時間は、きっと宝物になります。
明日本校は、卒業式です。
□男子・女子硬式テニス競技 H23 高総体 男子・女子団体・優勝
テニス部ブログ http://kaisei-tennis.d2.r-cms.jp/
※写真は、演劇部。昨日の練習風景。