平成２３年度　海星高校・卒業式

　春の雨が続きます。

　ものごとの始まる前と、終わった後の情緒に趣がある、とおっしゃる兼好法師。

　それを楽しむためには『教養』が大切です。その教養とは座学で得る知識ばかりではなく、体験、それを通じて得る誇り。

 

　平成23年度　海星高等学校　第64回　・海星学園　第114回　卒業証書授与式　が昨日挙行されました 。

　喜怒哀楽。三年間挑み続けた学習机に花が添えられていた朝。

 

 

　卒業式。

　卒業する皆さんを主役として、色んな方々が様々な立場、多くの役割をもって式に臨み三年生を送り出します。

　三年生諸君が目に涙を浮かべ、保護者様に感謝を、支えてくれた友達に絆を、背中を押してくれた教職員そして母校となる海星学園へ、言葉にならない思いをしっかりとした言葉にして巣立つ日。

　未来への夢と希望を言葉にして、先輩方への感謝を素直に綴った送辞。

　学園生活を振り返り、挫折と強さ、そして保護者様をはじめとする周囲の愛情に気づかされ、見つけた新たな目標へ一歩一歩進み過ごした時間を感極まりながらも最後までしっかり述べ、後輩諸君にエールを送った答辞。

 

　いつも歌っている校歌が心に染み渡り、その歌とともに、初めて東山手の坂をのぼり海星に制服を着て登校した春を思い出しました。

　「あの日から今日まで、あっという間だったけど・・・あっという間というには振り返るとあまりも多くの素晴らしい体験をしてきました。」

 

　毎朝７時４５分から臨んだ０校時授業。

　日が昇る前から取り組んだ朝練。

　こんなに通った学校なのに、教室が体育館が、雨に濡れたグラウンドが、いつもと違う景色に見えた日。

　

　見守ってくれた多くの多くの人達のあたたかさに気づいた日。だから心からの言葉を今日は皆に伝えられる。

　名残惜しく別れたくない別れを、三年間の思いを、皆自分の言葉で伝えていました。

　「人はあらゆることに意義を見つけ、それを言葉に焼き付け、永遠の命を与えます。」

 

　忘れられない言葉。忘れることのない言葉。

　先輩方は、海星学園を巣立っていきました。

 

　そして・・・そして、さぁ、次は私たちが海星学園を担っていく番です。

　『伝統は、守っていくだけでなく創っていくもの。』

 

　式後、二年生諸君は式場整備。

　今日からは頼りにしていた三年生はいません。君たちが海星の最上級生です。

　さぁ、一緒にしっかり来年の今日まで取り組んでいきましょう！

 

□男子・女子硬式テニス競技　　Ｈ２３　高総体　男子・女子団体・優勝

　テニス部ブログ　http://kaisei-tennis.d2.r-cms.jp/    

 

※写真は、昨日卒業式の様子。