こころの栄養素


 

今年は、7月23日(日曜)に二十四節気の『大暑』を迎えます。大暑は最も暑さの厳しい頃とされていますが、これを機に梅雨明けを迎え、安定した夏空が広がるようになる時期でもあります。昨日は海の日を含む3日連休明けの登校日。「先生、部活動でこんなに日焼けしました」と言って、半袖から伸びた腕を見せてくれた生徒。教室内を見渡せば白い歯をのぞかせながら友達と談笑する様子が見られ、賑やかな笑い声からパワーをもらうことができました。

 

こころの病と健康について

 

 

7月12日(水曜)『こころの病と健康について』という演題で、内科医院長の山口ますみ先生による講話を行いました。山口先生は、健康改善への取り組み(ヘルスプロモーション)として栄養学に基づいた栄養療法や、生活習慣の改善による生活習慣病の治療にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。講師の先生におかれましてはお忙しい中、お話しいただきありがとうございました。

 

まずはじめに、日本の人口ピラミッドの変化を示し「これからの社会について」の話がありました。つづいて、栄養学や食の大切さ、生きていくのに大切な知識、情報を得ていくことの大切さに触れ、「栄養素」が「脳の状態」を左右することを説明されました。

「心の状態には、脳内の神経伝達物質が大きく影響します。心のバランスが崩れているときは、神経伝達物質の分泌がうまくいっていない場合が少なくないのです。神経伝達物質の分泌を整えるためには、脳の働きが化学反応であることに注目し、脳を維持・機能させる成分(=栄養素)が重要です。」パワーポイントや写真、そして先生が実際に応じた相談事例などを紹介いただきながら、実に分かりやすく説明して下さいました。

 

 

保健講話の対象生徒は75回生である3年生です。

ちょうど今、総合型・公募推薦型で受験に臨む生徒の多くが、志望理由書模試を受けたり、面接練習をしたりと、第一志望の大学合格へ向けて準備に余念がありません。

生徒の一人は、「ストレスが溜まると、過食気味になるので、自然とお菓子に手が伸びてしまいますね。ご飯の前後に食べ過ぎて・・・結局、身体が疲れやすくなるんです」とコメント。

 

 

さきほどの聴講前にコメントをしてくれた生徒から、「脳細胞にいい油とか、逆に脳細胞に悪影響を与えかねない油とか、食べる前に意識したことはなかったですが、受験前なので、『こころの栄養素』を考えた食生活を送りたいです。まずは朝ご飯も食べるところから始めます」と、感想をもらいました。

 

「私たちの心をつかさどる脳は、主にタンパク質と脂肪からできています。また、脳内で情報がやり取りされるのに重要な役割を果たす神経伝達物質は、タンパク質を原料とするアミノ酸と酵素が反応することでつくられますが、このプロセスをサポートするのがビタミンとミネラルです。そして、あらゆる脳活動を支える唯一のエネルギーがブドウ糖です。タンパク質、脂肪、糖を『3大栄養素』といい、ビタミン、ミネラルを『微量栄養素』といいます。」

 

受験を迎えこの夏の過ごし方にも影響する自分の体づくり。ストレスとの向き合い方も含め、脳が誤作動を起こして食生活のバランスを崩さないためにも、講話の内容で学んだことを生かした生活習慣を送れるようにしていきましょう。

※写真は保健講話の様子。

 

お知らせ

 

第68回 長崎県吹奏楽コンクール

■吹奏楽部 

日時:7月22日(土曜) 12時30分~12時42分 (7番目に出演)

会場:アルカスSASEBO

(合奏後、演奏に関する気づきや修正点について、先輩がアドバイスを送ります)

 

第5回ナガサキ映画と朗読プロジェクト『平和への誓い』

■放送部 

日時:7月23日(日曜)12時50分~13時30分(長崎市内12校合同発表) 

会場:長崎原爆資料館

 

(本番で読むことを想定しステージ上での「上手」・「下手」の段取りを行います。スタンドマイクの高さも自分で合わせます)