□第130回 九州地区高等学校野球長崎大会
昨日の強風が春の幻だったように、今日は学園から見える長崎港には白波ひとつたっていない穏やかな朝を迎えています。
桜も散ることなく、春の色彩に色を添えてくれています。
昨日は夕方まで強風が吹き荒れた一日でした。
お昼過ぎに新一年生入学予定者の皆さんはオリエンテーションを終え帰路につきました。季節の天候に左右されることなく一日という時は粛々と過ぎていきます。
部活動も終わり、ほとんどの生徒諸君が下校した後も職員室横の学習スペースでは 『粘る』 光景が見られました。
一日でできることは僅かです。
僅かな時間の積み重ねが三年間の成果。頭では理解できていても、また気持ちがあっても行動に移すことは容易ではありません。すなわち、心を心で動かすことは、大変難しいのです。
兼好法師、徒然草・百五十七段 に次のようなことが書かれています。
「筆をとると、自然に物が書きたくなり、学期を手にとれば音を出してみたいと思う。盃を持つと酒が欲しくなり、さいころを持つと双六を打ちたいという気持ちになる。心は必ず、物事に触れて起こってくる。・・・
これがつまり、心がものに触れるところの利益ものだ。」
その場所に赴いたり、ペンを手に取ったり、ボールを握ったり、学校や図書館に出向いたり・・・心は物事に触れて行動に拍車をかけてくれます。自分をよりコントロールするために行動をすることはとても大切です。
悩みは充分承知している思い通りにならない未来が心を煩わせることから起こります。どんなに思いを巡らせ骨を折っても悩みはせいぜい形をかえることくらいしかできません。
勝ちたい、合格したいという心が芽生えたら、それをかなえるための場所、道具、人・・・そこに赴き、手に取り、会いに行き、心に触れた利益を確かに得ていきましょう。
今日も一緒にしっかり取り組もう!