KOTOBA Slam Japan 2024 長崎大会
先週の土曜日(8月31日)、台風一過の澄み渡る空のもと、長崎の地では新たな言葉の風が吹き抜けました!
メルカつきまちを会場として開かれた長崎大会は 本年新設の大会です。英語話者と日本語話者による開催は日本ナショナルスラムシリーズ初となります。 全国出場の1枠をかけて、長崎の地でエントリーされた8名が熱く競い合いました。
会の主催は、本校英語科のジェイミー先生です。先生は、趣味でもあるポエトリー・スラム(=制限時間内 に詩を朗読してその内容とパフォーマンスの優劣を競うもの)に関する活動もされています。
KOTOBA Slam Japan 運営代表の三木悠莉様の挨拶で幕開けです。初の大会ということもあり、会場にいるオーディンエスの採点審査で勝敗を決めるという模擬練習からスタートしました。
「『あなたのコトバを待っている』というキャッチフレーズを念頭に、出場者の発表が終わるごとに、〝3、2、1ジャッジ!〟と唱えます。そして、審査員に選ばれた皆さん、皆さんの心に響いた発表に最高点10点までつけることができますから、遠慮なくジャッジしてください。」
この初大会に出場した生徒がいます。1年生の赤木くんです。先生からの勧めもあって出場した赤木くんは、エントリー抽選の結果、なんとトップバッターでの発表。
マイクの前に立ち、3日前に自分の表現したいことが固まり一気に書き上げたという自分の想いをスマートフォン片手に表現。制限時間の3分以内に無事パフォーマンスを終えることができました。
ランダムに選ばれた審査員は、点数を書き込んでホワイトボードを掲げます。点数が読み上げられるたびに、観客の声と拍手が湧きおこります。
発表を終えたあと、参加した動機と感想を伺いました。
「もともとラップが好きで、色々と書き綴ってきたものがあるんですが、…それを人の前で披露するという経験は初めてだったので緊張しました。先生から出場してみないかと言われてから原稿をまとめるのが大変でした」と赤木くん。
-〝いくつになっても自分の子供のころの夢をみる、学校は苦労を買うための場所。そこを経由しないと夢を成し遂げることはできない。〟-
『目覚め』というタイトルのポエトリーは、会場の人の、また、出場者の心をうちました。
一部の特殊ルールを設定している大会を除き、特筆されていない場合は、音楽、小道具の使用は禁止です。ステージへ持ち込めるのはテキストのみとなります。出場者の中には、解釈をパワーポイントで提示しながらすべて英語でというのもあり、赤木くんは、個性溢れるパフォーマンスに刺激をうけていました。
結果は初戦敗退。対戦相手となった北九州から来た社会人の方とのコミュニケーション。互いにどの言葉に共鳴したかを話し合います。
トーナメント形式で始まり、前年度の大会の優勝者は千葉からかけつけました。
全国大会の一枠を勝ち取ったのは沖縄からかけつけた方でした。3分を知らせるタイマーの音と同時にパフォーマンスを終えた女性に会場からは鳴り止まない賛辞の拍手が。
言葉の力と表現力を競い合う大会「KOTOBA Slam Japan 」。出場者の皆さんのそれぞれの人生や想いが色濃く反映されており、その場にいるすべての人々の心を深く揺さぶりました。
会の主催を務めたジェイミー先生は、閉会式で「台風が過ぎ去り、秋風が心地よく吹く中、長崎の地で新たな言葉の交流が生まれたことに、喜びを感じています。これからもこのような素晴らしい大会が続き、多くの人々に感動を与えられることを願っています。」とコメント。
初の開催、初出場。
ジェイミー先生にとっても赤木くんにとっても有意義な時間となった今回の大会。
「これからも長崎で言葉の風を起こせたら」と意気込みます。
※写真は「KOTOBA Slam Japan 2024 長崎大会」の模様。