夏によく見るわた雲と、秋によく見るうろこ雲が同居した空…季節が行き合う空「行き合いの空」を探して、カメラを向けますが、・・・断念。真夏並みの暑さが続いている日中を過ごすと、突き刺す日差しに萎えてしまいます。
「先生~、日本から四季がなくなるなんてありえますか?」と生徒から質問され即答できずにいましたが、(いえいえ、あの心地よい風が吹き抜ける秋を切望してしまうブログ担当者としては、)「サトウハチローの童謡『ちいさい秋、ちいさい秋、ちいさい秋~♬みーつけた』と口ずさんで、自分なりの〝小さな秋〟探しをして秋を迎えよう・・・ね」と伝えると、生徒は「ちいさい秋?」と失笑していました。
昨日17日(火曜)は旧暦8月15日の中秋にあたり、日本各地で「中秋の名月」が姿を見せ夜空を照らしたニュースを耳にしました。
皆さんも「十五夜」に出会うことはできたでしょうか?
日の入りも早くなり少しずつ季節は秋へと移ろいをみせていると感じさせてくれます。
修道院右手には…月が煌々と輝いていました。(ちいさい秋、みつけました)
さあ、本日から第3回定期考査一週間前になり生徒の完全下校も1時間早まります。来週になれば、最高温度は30℃を切り、最低気温も20℃近くまで下がると予報が!もう、秋がすぐそこに控えていると期待して試験勉強に励んでいきましょう。
時間があるときに多くの経験を積んでほしい
今年度も教育実習生の受け入れを行いました。卒業生の頼もしい姿に再会できる期間でもある教育実習期間。第Ⅱ期(8月26日~9月6日:2週間、~13日:3週間)では、英語・情報・理科・保健体育・国語の教員を志す実習生の挑戦が終わりました。
実習期間の成果を発揮する『公開授業』を終えた山口実習生。高校では2年生の、中学では3年生の国語の授業を受け持ちました。
実習を振り返っての感想を尋ねるために、控室を訪れると中学3年生の生徒からプレゼントされた寄せ書きに満面の笑顔。吹き出しの中の生徒のコメントに見入っていました。
「驚きました。まさかこんなサプライズがあるとは…毎日、指導案作りと授業計画で頭がいっぱいだったので、とても勇気づけられます。」
「母校での実習を楽しみにしていました。朝のホームルームに向かい教室に入った途端、生徒の皆さんから元気のよい挨拶をもらい、うれしかったです。あっという間の3週間でした。そして、アドバイスを下さった先生方の言葉ひとつ、ひとつに支えられ、授業準備に臨むことができました。また、頑張らなきゃと力んでいましたが、生徒の皆さんの温かい視線に助けられて、無事、公開授業を終えることができほっとしています。」
山口さんは2つの目標を掲げてその実現の為に実習に臨んだと言います。
「一つは教員として、もう一つは日本語教師として働きたいと考えています。教壇に立つという経験を通して、教え方、声の出し方など、毎日の実習生活が実りある一歩となりました。高校生でもわかりやすい卑近な例を出しながら授業を工夫していく楽しさ、ことばそのものを教材として扱うことができる貴重な経験をさせていただきました。この経験を無駄にしないように、夢を現実にできるようにしたいです。」
「授業のほかにHRや総合学習の時間にも参加し、高校では剣道部に所属し文武両道に励んだことや、大学生活で得た出来事などを話す機会に恵まれました。生徒に話すことで、これから自分がどのように進んでいけばよいのか整理ができて良かったと振り返ることができました。」
〝時間があるときに多くの経験を積んでほしいです〟この言葉を、受け持ちのクラスの全生徒に伝えたという山口さん。
教育実習期間は、実習生自身が気づきを得る期間でもあります。時間の許す限り様々な経験ができるのも今、だと実感したからこその言葉です。
-ちいさな秋とともに、実りある歩みを終えて。
実習を終えた皆さん、お疲れさまでした。日々の日誌にまとめたことをフィードバックし今後の活動に活かしそれぞれの場所での活躍を願っています。
※写真は教育実習生の様子。