正しく使う力


あっという間に10月に入りました。昨日は教室のカレンダーをめくってくれた生徒が「はやーい!」と言うや否や、30日(水曜)に赤丸印をつけて予定を確認。学園祭へ向けての準備をどうするかを考えていました。

 

そして9月25日~27日に実施された第3回定期考査も終わり、いつもの風景が戻ってきました。テスト終了後の午後は、さっそく秋の新人戦に向けて各部活動が動き出していました。

 

定期テストが終わっても受験生の闘いはこれからが正念場。総合型入試、学校推薦型入試へ向けて出願準備、入試対策に余念がありません。

授業が始まる前の30分間、下校時刻前の1時間、自学をする姿など、それぞれの場所で精力的に励んでいます。職員室前に広がる多目的室もご覧の通り。

(職員室前の〝多目的室〟での様子)

 

さて、今朝の気温は20℃。日の出時刻の6時15分を過ぎると生温かい風が吹き込む朝を迎えました。秋雨前線が日本付近に停滞する見込みのある天気予報も出ています。傘を差す生徒の登校風景も久しぶりに目にしました。

 

主の祈りを終えた後、わがクラスでは〝気になるニュース〟を朝のHRで取り上げることを心がけています。今朝伝えたニュースは、「102代目総理大臣が選出され、石破内閣が発足」した話題。

首相就任後の記者会見では「5つの守る」が未来への誓いとして語られました。これは①ルールを守る政治、②日本を守る、③国民を守る、④地方を守る、⑤若者や女性の機会を守るという重要な方針です。この「守る」というメッセージは、国民の共感と納得を得て、未来を築くための鍵となるでしょう。

 

そこで「守る」という点から「タブレットの利用」についての話にも同時に触れました。

本校の教育の特色としてICT教育があります。全校生徒全員がタブレットを所持し日々の学習活動に活用しています。授業以外の諸活動にもタブレットを使っての連絡は日常風景のひとつとなっています。たとえば学園祭に関するアンケートにおいても、朝の連絡放送で耳にするのは、「配布」より「配信」という表現です。

本日は、ICTに関わる新たな試みが行われた話題をお届けします。

 

海星マナーテスト実施

 

 

今回から新たに導入された「海星マナーテスト」。このテストは、ICTの正しい利用方法を促進するためのもので〇✕形式で一問一答の25問が出題されます。一問あたり4点で合格には80点以上が必要です。

 

放課後、マナーテストを受けた生徒に感想を尋ねると、

「簡単でした!」

「考えれば考えるほど悩む質問ばかり・・・でした」

「タブレットのレベルアップを意識すると、緊張しますね、合格点を取りたいので」

 

まだ、マナーテストに取り組んでいない生徒に声をかけて、目の前で実施してもらいました。

「わ、むず。(むずかしい)これってひっかけ?」と呟きながら終わったマナーテスト。結果は・・・

「92点/100点」でした。

意外と高得点、と思いましたが、チャレンジした生徒は納得がいかない様子。どの設問で点数を落としたかを振り返りメディアリテラシーに対する理解と知識を深めていました。

 

このテストを導入したICT担当の森(真)先生に話を伺いました。

 

「日常のタブレット使用において守るべきマナーや注意点を改めて確認する機会となっています。定期考査の結果だけでなく、このテストに合格することで、iPadの使用レベルがアップするシステムが導入されているので頑張ってほしいです」と、現在のマナーテストの状況を教えてもらいました。

 

ICTの利便性を最大限に活かすためには、適切な利用方法を理解し、マナーを守ることが不可欠です。

森先生は「今回の『マナーテスト』は、生徒の皆さんにその重要性を再確認してもらい、より安全で効果的なICT活用を目指してという願いがあります。もちろん、授業中の利用方法も、授業態度におけるマナーも考えていかなければならないことも含めて、ですね。〝正しく使う〟、このことを肝に銘じてほしいです。」とお話いただきました。

 

情報検索やデータ管理、多岐にわたる便利な使用方法がある情報機器。情報化社会が進む現代社会の中にあって必須ともいうべきツールとなっています。

高校では学習ツールとしての「タブレット導入」を始めた年が2021年。

情報化社会の中で、タブレットは不可欠なツールですが、その使用には必ず守るべきルールがあります。これからも、一人ひとりがICTを正しく使い、学校生活をさらに充実させていけることを期待しています。

 

さて、このマナーテストの締め切りは10月4日(金曜)までです。

「締め切りを守る」こと。これも大切なことです。

 

※写真はマナーテスト実施の様子