10月9日(水曜)今朝の気温は19℃です。
気づけば、我が家の彼岸花も突然咲きはじめました。今年は気温が高い日が続いたため例年より2週間ほど遅れての開花です。
そして今日は、長崎の秋の風物詩「長崎くんち」最終日、後日(あとび)の日を迎えています。活気に湧いたおくんちの熱気をあとに、このあたりから気温も少しずつ下がり朝夕の冷えこみも増してきます。乾燥注意報も出始めました。過ごしやすくなる季節に頑張りすぎて体調を崩さないようにしたいものです。
「光も、影も、栄養にして」 — 下校時間30分前の風景
10月8日(火曜)の放課後。
まもなく日の入り時刻6時15分です。
学校の一日は静かに終わりへと向かっています。下校時間まであと30分、教室やグラウンド、体育館にはそれぞれの光と影が存在しています。
中央館から武道場が見えます。剣道部の竹刀を交わす音、伸びやかな掛け声が秋風に乗って聞こえてきます。
ひっそりとした学生食堂前の待機通路も見やると吸い込まれそう。明日もまた利用する生徒の元気な声が響くことでしょう。
今度は、ピロティから上グラウンドへ向かって移動します。外では夕闇に包まれる前に外灯が静かに点灯し始めます。
昨日は日直担当として校舎内外を巡回していた本ブログ担当者。
冒頭の写真からわずか10分経過すると、ご覧のようにあたりが暗くなってきました。
教室前の廊下の窓を閉めていると校舎外から「先生~さようならー」と声が。
顔が見えないものの元気のよい挨拶に思わずほっこり。「また、あしたね」
上グラウンドへ目をやると、部活動に励む生徒たちの姿が見えます。グラウンドには夕暮れの外灯が灯り、まだ練習が続いています。その光が、努力の積み重ねを見守り、背中を押しているようです。彼らの動きに合わせて揺れる光は、まるで彼らの情熱が形となって周囲に溶け込んでいるような印象を与えます。
エントランスロビーのある中央館へ向かいました。
入り口付近でも、受験指導の先生方が場所を変えて面接対策指導。最後の仕上げです。
再び、校舎内へ。
ステラマリスの生徒たちの自学会の様子。先生方が廊下に待機しているので、質問をしたいときに、安心して質問ができる環境が整っています。先生方ご指導お疲れ様です。
蛍光灯の光に包まれる教室では、生徒たちが机に向かい学習の積み重ねの時間を確保していく風景が見られます。
こちらでも面接練習。受験生の皆さん、頑張って!
下校時間まであと30分──この瞬間こそが、生徒たちにとって自分と向き合う大切な時間です。
北館へ足を運ぶと、今度は、吹奏楽部の練習風景に出会いました。3年生のいる教室に迷惑がかからないように教室のドアを閉めて、パートごとにわかれての練習。軽やかな音色、こっそり聞き耳を立ててしまいました。
さて、職員室へ戻る途中、生徒会室前を通ると部屋の明かりが。
「こんばんわ。」
「お疲れ様です。」
「学園祭の飾りつけの話し合いをしていました」
「準備しながらピンチだと思えることも、チャンスに変える、なーんてね。」
「生徒への呼びかけをしっかり行って素敵な学園祭にしたいです」と生徒会長。
「先輩、頑張りましょうね」と後輩のメンバーたち。
あっという間に、下校時間10分前。
教室に残り机に向かう生徒たちは受験勉強に励んでいました。光がノートや教科書の上に柔らかく降り注ぎ、彼らの集中を後押ししているかのようです。
心を落ち着かせ、前進する力を与えてくれる「光」。
〝光も、影も、栄養にして〟
このフレーズは受験生応援CMとして使われたキャッチコピーです。
美大生を演じるキャストのセリフで「『消しゴムってさ、間違いを消すものじゃなくて光を与える道具なんだって』」というフレーズが出てくるのですが、映像とマッチしていて、地道に黙々とやり遂げていく姿を応援しているコピー文として思い出され、タイトルに引用しました。
この学校の一日は、いつも光とともにあります。生徒たちがそれぞれの場所で努力を続ける姿を、校内の光が優しく包み込んでいます。そして、その光が、彼らの未来への一歩を静かに、力強く応援しているのです。
※写真は下校時間30分前の様子。