秋華祭


(昨日、寄港したクルーズ客船:Adora Magic City 〔アドラ・マジック・シティ〕)

下校時間まであと10分となると、渡り廊下に差し込んでいた柔らかな光が、あっという間に「秋の日は釣瓶落とし」とも言われる宵闇がやってきます。部活動を終えた生徒や、自学勉強に励んだ生徒たちの声と家路を急ぐ足音がともに響く校舎内。その一瞬、校舎の窓から見える長崎港には、寄港した豪華客船がまるで宝石のようにきらめき、まるで蠟燭を灯したバースデーケーキのように輝いています。「わぁ、綺麗!」と生徒たちの歓声が。完全下校の時刻を過ぎるとすぐさま静けさに包まれ1日の終わりを迎えます。

下校後、校舎内の照明を消している途中でエントランスから音楽が。生徒会主任の森(真)先生が翌日流す映像のチェックをされていました。ひときわ目立つ大型モニター。校内に華やかな余韻を残していました。

学園祭で出店予定のポスターを背景にした告知動画が、賑やかな音楽とともにスクリーンを彩り、次の大きなイベントへの期待感を漂わせています。本日から「個性輝く青春の舞台」という学園祭テーマを掲げたVTRが流れます。普段のエントランスとは違うその光景に注目してください。

 

学園祭本番の様子は後日、Instagram・HP上でご紹介します。どうぞお楽しみに!

 

伝統の秋まつり「長崎くんち」、今年も盛況!

 

さて、熱量では負けない長崎の行事と言えば、10月最初に開催された「長崎くんち」。各踊町の演し物(だしもの)が披露される会場では、アンコールを意味する「ショモーヤレ」や「モッテコーイ」という掛け声が鳴り響き、出演者はもちろん観客の熱量を感じた3日間でもありました。

寛永11年(1634年)から続く諏訪神社の秋季大祭。華やかな演し物に彩られた「長崎の秋の行事」を満喫された方も多かったのではないでしょうか。およそ400年の歴史を持つ伝統の秋祭り「長崎くんち」で行わる「奉納踊」は国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

 

今年も「長崎くんち」に様々な形で関わった部活動の様子をご紹介します。

御神幸における威儀物供奉ご奉仕(剣道部・柔道部が参加)

 

3体の神輿が諏訪神社と御旅所(大波止)を行き来する「お下り(7日)」と「お上り(9日)」に、神輿のお供として登場した「輿」の担ぎ手として、剣道部、柔道部あわせて16名が参加しました。

 

長崎の伝統文化の核となる「長崎くんち」の意義を鑑み、社会貢献活動の一環として行うことを目的とした奉仕活動に参加した剣道部部員の一人は、「前日(まえび)は、途中から雨が降り出して濡れた着物の重さもあり、足さばきが大変でしたが、舗道に集まった多くの見物客に見守られていることで、大切な仕事を任されているのだと気持ちを引き締めて、御旅所まで歩いていきました。何事もなく無事に到着したときはホッとしました。最後まで同行しサポートしていただいた流鏑馬の会の方々と記念撮影に臨んだとき、大役を終えたと実感しました」と感想を述べてくれました。

前日(まえび)7日の様子

後日(あとび)9日の様子

 

こちらの写真は、後日(あとび)に、賽銭箱を運ぶという大役を果たした柔道部の様子です。「お賽銭が入っていた箱を持つ手が震えました」と部員の一人。諏訪神社までの距離を慎重に歩いて行ったこの日の気温は30℃超え。「突き刺す日差しと聴衆の熱気で、クラクラしましたが、神様の守り役として、最後まで責任を持って運ぶことができました」ともう一人の部員。「道中、何かあったら柔道の技で迎える気持ちでいました」と笑いながらもう一人の部員。

「奉仕活動として参加をしましたが貴重な体験をすることができてよかったです」と集合写真をいただきました。

約200年前に描かれた神輿行列の絵巻を参考に新しく再現された「輿」とともに、そこでしか味わえない貴重な時間を過ごせた剣道部・柔道部のみなさん、奉仕活動お疲れさまでした。この伝統を次へ繋げていってほしいと思います。

 

「ながさきピース文化祭2025」への機運醸成のための取材撮影(放送部が参加)

本校の放送部をはじめ他校の新聞部・写真部が、長崎くんちの県設置桟敷席へ昨年度につづき招待されました。長崎に対する誇りや郷土愛を醸成することを目的に奉納踊りを体感してもらい、「みずみずしい高校生の視点」から伝統あるおくんちのPR活動を行ってほしいと、ながさきPR戦略課から依頼を受けたものです。

今年は、撮影の途中に「まきもの(踊り町の手ぬぐい)」をいただく場面があり、さっそく広げて〝くんちっ子〟姿で撮影。2年連続となった部長の潟くんは、「天気が心配ですね、でも、出演者の方の迫力が凄くて、撮影チャンスを見逃せません!」と集中。

 

今年は、昨年からさらに撮影エリアが拡大され、二方向から撮影することができました。海星高校放送部撮影のハイライト映像は後日、県庁で放映される予定です。どうぞご覧ください。

「迫力があって圧倒されました。こんな近い距離で見ることができるとは思っていなかったので良い経験となりました」と撮影取材に関わった1年生放送部。

(高校招待桟敷席から放送部・他校の写真部・新聞部の取材撮影を行う様子)

まさに雨乞いの儀式「龍踊り」の演舞が始まった途端、雨が降り出すという展開。そこでも「お旅所を守る会」の皆さんの伸びやかなかけ声で、演出に彩りを加える場面もありました。

 

 

 

秋、祭りの先にあるもの。本番を迎える前、本番、本番を終えた後。その節目節目に関わった時間があとで想い出となり、皆さんにとって実りある秋、収穫の秋として心に残ることでしょう。

※ 写真は「2024長崎くんち」に参加した剣道部・柔道部・放送部の様子。

 

お知らせ

10月25日(金曜)

・私学振興大会(ブリックホール)・日本漢字能力検定試験

10月30日(水曜)

・高校学園祭 

 

~ご案内~

卒業生の皆様のご活躍を、今後もHP上で紹介させて頂きたいと考えています。ご協力いただける卒業生の皆様、是非、学園同窓会担当、濵崎までご連絡をよろしくお願いいたします。

☆海星同窓会担当:濵崎雅彦 

☆学校代表番号:095(826)7321

☆学校メールアドレス:main@kaisei-ngs.ed.jp

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