詩の表現が「ドアを開く」


今朝の気温は最低12℃。最高温度は18℃。

冷たさがじわりと肌にしみる朝、学園祭から一週間が経ちました。気温はまるで季節の切り替えを告げるように、5℃も温度を下げての朝。今朝の空気には冬の足音が混じり、無防備なまま外に出れば思わず肩をすくめたくなる、そんな寒さが漂っています。

昨日は、年末恒例の「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30ワードが発表されました。例年、発表されるたびに、「これは何?」というようなワードもあり、時代に置いて行かれる感があるトピックスですが、今年は、何とか大丈夫な感じです。

ブログ担当者の一票としては(決めがたいのですが)耳に残る音として【Bling-Bang-Bang-Born】を挙げます。ヒップホップユニットCreepy Nutsの楽曲で、場面展開でスッと入ってきて、自然と体が動き出してしまいますね。

 

今日の話題は、「なにもないところから、ことばはなにごとをも表現し、つくり出してしまう…」詩の世界を楽しむワークショップの話題です。

 

詩を書くための無限の可能性

10月下旬、英語科のジェイミー先生が、放送部員を対象に〝ポエトリーリーディングの世界を楽しもう〟というテーマでワークショップを開催しました。

ドラマの脚本を書くことが多い放送部ですが、今年はドキュメント制作にも挑戦しています。普段、人に気持ちを伝えるときにどんなメディアを使っているか、想いを伝えるために工夫していることなどを高校生を対象にアンケートを実施したところ、ある項目で興味深い回答を見つけました。「詩」を作るということに対してハードルが高いというものでした。

 

ジェイミー先生の座学の後、実際に詩を作る作業へ。

 

テーマは〝誕生日にほしいもの〟

「素敵なお題なのに、難しい…」と放送部員の一人。

 

ジェイミー先生は、書くことにストレスを抱えさせないように、リラックスできるBGMを流していきます。

「詩を作ることや書く作業は…、特に自分自身のことに触れる点においてはさらに難しいと感じるでしょうね」とジェイミー先生。

持ち時間が終わり、いよいよ発表!

「放送部の皆さん、こうやって人前で自分が作った詩を朗読するって、人生で初めて?ですか?頑張っていきましょう!」と先生の励ましのアナウンスを背に発表を行いました。

発表が終わる度に、拍手で賛辞を送ります。

 

「『聴く』ことも大切なことです。みなさん、それぞれの発表を真剣に聴いていてよかったです」と評価します。

 

ポエトリーリーディングは、自分の想いを詩にのせて朗読するパフォーマンスです。https://kaisei-ngs.ed.jp/news-and-topics/kaisei-koko-dayori/96240/

ワークショップの後、ポエトリーリーディングの魅力について尋ねました。

「詩が持つ力が、人の心や新しい視点への『扉』を開きます。友達も作れるし、平和への糸口にもなれます。」と目を輝かせて話す先生。

 

詩が一種の鍵となり、普段の言葉や日常からは得られない深い感動や気づき、時には人の心の奥底にある想いや記憶に触れることができると感じます。皆さんも、一年の振り返りに自分だけのポエトリーリーディングを作ってみませんか?

 

※写真はワークショップの様子。