今月はクリスマス
本校では毎年12月、校内や校門に感謝の気持ちを込めて飾り付けが行われています。
今年で4年目となる華やかなクリスマスツリーの飾りつけは、カトリック研究部の部員で行われました。個人的に「杖の形のキャンディー」のオーナメントに注目。『助け合いの心』の象徴であるステッキ。『無数の星』を表すイルミネーションは下校時19時ごろに見ることができます。『永遠』の象徴、もみの木を彩ります。
寒さも一段と増してきた今月は、クリスマス。イエス=キリストの誕生を祝う月です。
昨日の放課後、マリアン聖堂からミュージックベルの音色が。中学生の皆さんが、終業式のクリスマスミーティングのために練習に励んでいました。
さて、今朝の体感温度は6時現在で3℃。寒さでうっかり二度寝してしまいたくなる朝を迎えました。冷え対策、乾燥対策と、朝の準備も目まぐるしい感じになり、まさに気忙しい12月です。あっという間に今年あと一か月を切り、カレンダーの「師走」の文字を見ると、『為果つ(しはつ)』という言葉をイメージしてしまいます。『年が果てる』意味の『年果つ(としはつ)』、『四季が果てる』意味の『四果つ(しはつ)』、『一年の最後になし終える』という意味として捉えられる語源もあり、何かをなし終えられたかしら?と自問自答をする月でもあります。
考える力を鍛える場
第4回定期考査も終わりテスト返却が一段落したところで、授業後半30分の枠で「要約」と「意見文」を制限時間内に書く作業に取り組んでもらいました。
K77回生の3年生の合格発表(学校推薦型入試)が届いています。その中に、小論文指導を受けた生徒が「これからも新聞に目を通して、時事問題に強くなります」「合格したあと、入学するまでに知識を蓄えるために書きます!」と話しているのを目にすると、早めに対策をしなければと感じてしまいます。
授業中、生徒たちは課題文を真剣に読み込み、それぞれの意見をまとめようと四苦八苦しながら原稿用紙を埋めていました。「速さ」が求められる現代社会で、じっくり考えることの価値に向き合う時間は、彼らにとって新鮮だったようです。
「普段、自分が使っているSNSや検索ツールの使い方を振り返るいい機会だった」という声や、「速いインターネットが便利すぎて、深く考える時間を失っているかもしれない」と気づいた生徒もいました。一方で、「速さを活かしつつ、どうやって考える力を鍛えていくべきか」という建設的な視点を持つ生徒も見られました。
わずか30分に行った作業に、時間が足りないことへの焦りや、本番の入試で今の状況を迎えるのはまずい、と思った生徒たち。
授業が終わったあとに、ある場所を紹介しました。
北館と中央館をつなぐ廊下を抜けて右手に「本日紹介したいニュース記事」を掲示しているコーナーです。
「考える力」を育む取り組みは、教室内にとどまりません。進路指導室前の掲示板には、「注目」のポップが付いた新聞記事が貼られています。この掲示板は、ニュースや時事問題に触れるためのミニステーションとして用意しました。立ち止まって読むのに3分もかからない手軽さが魅力です。ぜひ、ここで得た情報を書く材料にしてほしい、と紹介しました。
実は、5月から進路指導担当の小森先生に記事を選んでもらい掲示していただいています。かわいいイラスト付きで、今日は何が話題になっているか、興味が湧きます。
「考える力を育む」というテーマは、教室での深い学びと廊下での小さな気づきが織り交ざりながら、生徒一人ひとりの知識や視野を広げる場となっています。日常の中にあるこうした小さな学びの機会を大切にしながら、生徒たちの未来を共に考えていきたいと思います。