社会に出る前に


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■マリア会姉妹校HP紹介

1888年(明治21年) 暁星学園創立 東京

1892年(明治25年) 海星学園創立 長崎

1898年(明治31年) 明星学園創立 大阪

1946年(昭和21年) 光星学園創立 北海道

■平成28年度 第1回中学校オープンスクール
6月4日(土曜)

■平成28年度 第1回高校オープンスクール
6月25日(土曜)

 

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朝一番のあいさつは、元気な声とともに美しいお辞儀。

「おはようございます!」

 

爽やかな風が吹き抜け、陽光が濃緑に色づく葉を白く染め上げ眩く輝いています。校舎から見える長崎港の海はきらきらと色んな青色を見せてくれています。

 

 

明日は、いよいよ平成28年度長崎県高校総合体育大会・開会式です。

明日金曜、本校では中・高総体および高校硬式野球部『第64回NHK杯長崎県高等学校野球大会』、中学硬式野球部『日本選手権九州予選』の壮行会を行います。会では、選手たちの大会に挑む元気いっぱいの声が今年もまた聞けます。

 

 

さて、一番上の写真は中学2年生。最近日常になった美しく整った彼らの挨拶。

 

2年生は今秋、『職場体験学習』に臨みます。

生徒の受け入れに際しましては30社以上の企業にご協力をいただきました。誠にありがとうございます。

 

準備は春から始まっています。

 

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「自分が社会に出るをイメージしましょう。その時身につけている能力にはどんなものがあるでしょう。」

 

将来の自分を想像するほど楽しいことはありません。担当の光武先生の指示に従って用紙に記入しながら考えました。

語学力、主体性、粘り強さ、論理的思考力、コミュニケーション力、専門知識、ビジネスマナーなどなど、さまざまな項目からみんなが考えた結果は…

 

「粘り強さだと思います。」「コミュニケーション力です。」「主体性です。」

 

大きくなったボクは、私はどんな職業に就き、どんな大人になっているのだろう。どんな仲間と一緒に、どこで仕事をしているのだろう。はたして日本にはいるのだろうか。夢は現実に必要なものを知りながら膨らんでいきます。

 

「職場体験をさせていただくことでは社会への入口です。今回の体験は、きっと皆さんに大きな宝物を与えてくれます。」

 

参考のため全員で見たビデオでは、職場体験をした大人が最終日に涙を流していました。働くことの大変さを知ることは、達成感を知ることです。できなかったことができた喜び。

「美味しかったよ。」とお客様に言われたその大人は、人目もはばからず涙を流し喜んでいました。

 

「部活で優勝した時みたいな涙だ…。」

 

この日、高校・進路指導部就職を担当している鶴野先生の講話もありました。

「中学2年生の皆さん、私たちは何のために働くと思いますか?」

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「家族を養うため!」

「お金のため!」

「社会や誰かの役に立つため!」

 

「全部正解!何かを聞かれたときに意思表示できることはとても大切です。そこも皆さんは素晴らしいです!モジモジしたり、理解できたかできなかったかそれが相手に伝わらないと、職場では事故につながりかねません。」

 

講話では、「ありがとうと今日は何回言いましたか。」という話から、「働くことの大変さから学べる周囲への感謝の気持ちと、自分の存在が感謝される喜び」「海星先輩を先生が職場訪問し後輩に伝えて欲しい言葉」など、多岐にわたりました。

 

そして最後に、あいさつや起立着席の指導。

 

「丁寧にお辞儀しようとすると、つい自分のつま先を見てしまい、せっかくのお辞儀も形が美しくなくなってしまいます。」

 

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「お辞儀は三歩先に自分の視線を置くくらいが、一番美しいですよ。」

 

頭を下げる角度一つとっても一朝一夕で身につくものではありません。

 

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一度、挨拶の練習をするたびに意識が積み重なり、最後には自然と身についています。故事曰く『習い性となる』。

 

プロ野球選手にしても、学者博士にしても、最初からプロや博士の人はいません。何につけても最初は皆初心者です。

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希望職種を書き込む生徒たちが実際に体験学習に参加するのは10月。

 

しっかり『働く』準備。まだまだ、もっと、しっかり準備。

 

※ 写真は中学2年生の総合学習の様子。