中学教養講座
昨日7月3日は中学保護者の皆様を対象にスクールカウンセラー川浪由喜子先生を講師にお迎えして、「思春期の心」と題した教養講座が開かれました。お忙しい中ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
思春期は、深い谷にかかった丸太橋を渡る様子に例えられるほど不安定な時期です。心の変化は自分ではコントロールできず、自分自身を持てあましたり自己嫌悪に陥ったりします。価値観が多様化している今、大人が昔の自分と比べて想像する以上に、子どもたちは大変な時期を過ごしているのかもしれません。
・・・子供が悪いことをするときは、「こんな悪いことをする自分でも見捨てない?」という確認であることも多いのです。どんなことがあっても関係が「切れない」ということが大切です。「この時間は子どもの言うことを腹を据えて聞く」という心構えで、「本当の対決」をすることが必要です。
ただし、思春期の子供は言葉として表現することが難しいので、そこは頭に置いておきましょう・・・。
・・・「母性」は海に例えられ、子どもを生み育てるというプラス面があります。しかし、子どもを呑みこんでしまい自立を妨げるというマイナス面があります。現実のお母さんがどうなのかということより、子どもの心の中には母性に対する怖さのようなもの、呑みこまれることへの不安があります。
母と子の密着感を切断する機能が「父性」です。子どもの自立心を促すというプラス面がありますが、強すぎると子どもを萎縮させ、成長を妨げるというマイナス面があります。その子にとって今どちらが大事かを見極めることが大切です。
母性と父性は性別には関係ありません。人には本来両方が備わっています・・・。
などなど、他にも様々な事例を交えながら、揺れ動く中学生との接し方についてわかりやすくお話しいただきました。
今後もこのような講座を企画していきたいと思いますので、希望される内容がありましたら中学部までお知らせください。