世界に一つだけの皿


本日は節分です。二十四節気の分かれ目、明日からは『立春』でいよいよ春が本格化します。

立春になったから「ハイ春ですよ。」というわけではありまん。立春とは、初めて春の兆しが現れてくる頃のことです。その兆しの中で初めて吹く一番の南からの風が『春一番』、今朝は雨上がりも手伝い、あたたかく気温は10℃。

以前も紹介させていただきました『東風(こち)』。先述の通り南から吹く風が春一番なのに何故「春風」を「東風」というのか。これは節気七十二候が日本の東・中国から渡ってきた暦の名残だからです。

まもなく吹くであろう東風に乗ってきた便りは、世界に一枚だけのお皿のお話。

世界に一つだけの皿

先週、待ちに待った92枚のお皿が、中学校に届きました。

これは昨年12月17日、コロナ禍により中止せざるを得なかった修学旅行の代替行事として行った「波佐見焼の手びねり体験」で3年生の皆さんが作ったお皿です。

波佐見焼。制作工程は、①陶石 ②粉砕 ③成形 ④素焼 ⑤下絵付 ⑥釉かけ ⑦本焼成 ⑧完成 という順です。

生徒の皆さんが体験したのは③の「成形」で、形を作り、模様を入れる作業です。そして、表面が滑らかになるように用いる「釉薬(ゆうやく)」の色は各自で選びました。

釉薬が違うと出来上がりの色もこんなに違います。

体験の時と実際に焼き上がったお皿を比べてみると、このような感じです。

世界に1枚しかない自分だけのお皿を手にした生徒の皆さんは、想像以上の出来映えに大喜びでした。

※写真は体験の様子(中学担当)