2年生では、職場体験の前段階として電話体験を行いました。
事前に先方と教員で大まかな申し送りは済ませているものの、実習直前の最終的な確認を生徒自身で行います。
ビジネスマナーや言葉の選び方、その場で対応する判断力等、大人でも仕事の電話はなかなか緊張するものです。
2年生の皆さんは、そのようなプレッシャーに負けまいと、何度も何度も入念な練習を行い、本番に臨みました。
使用したのは、ガラパゴス携帯、いわゆるガラケーと呼ばれるものですが、これがまず第一の関門として立ちはだかりました。
スマホネイティブ世代の生徒の皆さんにとって、連絡をとる時は相手の連絡先が事前に登録されている事が当たり前です。
lineなどのSNSを使う機会が多く、電話とは縁遠い生活といえます。
市外局番の意味を今回初めて知った強者もいたほどです。
慣れない様子で番号を打ち込み、いざ本番。
初めて話す実習先の方との会話が始まります。
練習の成果を十分に発揮し堂々と話す者。慣れない敬語にしどろもどろになる者。担当者不在で慌てふためく者。
緊張のあまり番号を間違え、本校に電話をかけてしまう者・・・など、様々な場面が繰り広げられました。
電話に出ない者も、電話口の横で質問や確認のもれが無いか、メモをとる姿も真剣そのもの。
電話が終わると、皆揃って大きな溜息をついていました。
昨年、一昨年と感染症の影響で、本来の形での実施ができなかった職場体験。
ご協力いただいている事業所様から「今年こそは実習を」とありがたいお言葉をいただいております。
本番まで残り1週間。学校外の現場で実社会を体験し、実りある学びの機会になって欲しいものです。
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