何ということもない一日


気がつけば、蝋燭の絵付けも職場体験も修学旅行も「先月の話」になっています。

「いつまでも暑いね」という声は「朝は寒いね」になり、服装も夏服からセーター姿に変わりました。

慰霊ミサがあったり生徒会選挙があったりと行事が多い11月ですが、しばらくは「何ということもない一日」が続きます。
特別に楽しいことがあるわけでも、大変なことがあるわけでもない、取り立てて何ということもない一日。
昨日と同じような今日?今日と同じような明日?
そんな日々を黙々と続けていくことでしか前には進めないのでしょうか。
でも、毎日同じ森の中を歩いているようで、少しずつ状況も自分自身も変化しています。いつの間にか、季節が変わっていたように。


そして、自分は変わっていくんだ、ということを自覚する時もやってきます。

 

3年生の希望調査が終わりました。海星高校で、どのコースを選ぶのかを選択しました。

それは自分がどういう高校生活を送るのか、ということを自分で決めることです。
いろいろと悩むこともあったのでしょうが、全員がここで一つの決断を下しました。
その決断を正しいものにするためには、これからの日々をいかに過ごすかが大切になります。

 

中総体も修学旅行も「思い出」の中に入っていきました。
森が終わって視界が開ける遠くの方に、「卒業」の姿がぼんやりと見えてきました。
残った時間の方が少なくなりました。
だからこそ、「何ということもない一日」を大切に過ごしてほしい。
中3担任団は、そう願いながら今日もHRに向かいます。