寒冷前線が日本列島を通過した影響で、今朝の気温は4℃。寒暖差激しい一週間となりそうです。季節先取りの暖かさが続いた後の体調管理に注意したいところです。
アスリート選手の身体を探究しよう!
さて、3月3日(金曜)まで時間はさかのぼります。この日は、野球部とテニス部の『全国選抜大会出場選手壮行会』を実施した日です。
同じ日に、高校2年生(アスリートクラス)と中学1年生の合同授業を、ステラ館多目的室で行いました。
授業テーマは「アスリート選手の身体を探究しよう!」
これを企画したのは、理科担当の先生です。中学2年生では、「身体」についての学びを得る準備段階として、身体を測定し分析をするという経験をさせたいという先生。
そのモデルとなったのが、同じく先生が担当している高校2年生のお兄さんたちです。
さっそく、ペアとなる先輩を探しに中学1年生の皆さんが動きます。
高校2年生のお兄さんは手を振ってアピール。ペアが決まると、自己紹介が始まり、配布されたレジュメに沿って、まずは「全身の基本データ」測定に入ります。
「先生!、先輩がデカいのでメジャーが足りません…」「自分たちで工夫してごらん。」
すると、じっとメモリをみつめだした生徒の皆さん。メジャー同士で足し算をして身長測定の終了。
こちらは、手首から肘の測定へチャレンジ。測定しやすいようにお兄さんモデルも大忙し。
こちらのペアは、頭の周りのサイズを測定中。
なんと測定対象は甲子園出発前の野球部主将、田川選手。
「なかなか、このポーズ恥ずかしいですけど…しっかり測定してね」とにっこり。
最初は緊張していた中学生も、思わず笑顔が。
つづいて…各身体部分の測定へ。
「手」と「耳」の測定は定規で行いました。
「先輩!『耳の大きさ』は『鼻の大きさ』とほぼ一致するって説明があります。測っていいですか」
「もちろん!」
すかさず先生が、「痕跡器官」の話題に触れます。
「みんな、意識して耳を動かせますか? 人間には音に反応して耳を動かすための神経回路の名残で、耳の後ろに退化した昔の筋肉があります。聴覚などに影響はないですが、この筋肉を意識して耳を動かせる人は世の中にたくさんいるようですよ」
「へぇー」と感嘆の声と同時に、学んだ知識をすぐメモする中学生。
1時間の中であっという間に仲良くなり、大盛り上がりの授業となりました。
今日の合同授業はどうでしたか?と感想を尋ねると、
「こんな隅々まで身体を測る経験もなかったし、測定データから鍛えなければならない身体部分があることも分かり、良かったです」と高校生。
「実際に測定してみて、体格差を知り驚きました。でも先輩方が優しかったので、最後まで楽しく取り組めました。」と中学生。
長さや大きさを自分で感じること、数字や単位から大体の大きさを想像できるような経験は、生活や学びの中できっと活きてきます。
次はどんな探究テーマの授業が展開されるか楽しみです。
※写真は高校2年と中学1年の合同授業の様子。