第2回海星中学校オープンスクール開催決定
第2回オープンスクールは、7月28日(金)16:00から、海星中学高等学校にて開催します。
詳細につきましては、各小学校様を通じて配布させていただいたチラシをご覧ください。
また、こちらからも確認できます。
多くの方のご参加をお待ちしております。
税って何だろう
定期考査も終わり、行事の準備や学期の締めくくりの時期になりました。
3年生では、税理士の方を講師としてお呼びしての租税教室が行われました。
社会の歴史の時間で昔の税制である「租・庸・調」については学習していますが、現代の税に関する学習は今回が初めてということで、生徒の皆さんも興味津々です。
冒頭、「どんな税金がありますか?」という質問に対して生徒の皆さんは口をそろえて『消費税!!』と答えます。
導入されて30年近く経つ消費税。3%から始まり5%、8%、10%と上昇しています。大人が給与明細や納税のお知らせに頭を悩ませるように、生徒の皆さんも限られたお小遣いから徴収されていることをひしひしと感じ取っていました。
加えて、講師の方が「もし税金を取られない世界があったらどんな世界になるでしょう」と投げかけます。
すると、「お菓子が余分に買える!」「スマホが1万円近く安くなる!」と口々に消費税がかからないメリットを答えます。
しかし、道路や上下水道、ごみ処理などのインフラ、公衆衛生等は税金によって整備されています。警察や消防、自衛隊などによる治安の確保や、社会保障などの公的サービスのための資金も税金から運用されています。
普段の生活で当たり前だと思っていることの多くが税金によって支えられているのです。
これら全てがサービス業として存在するのであれば、個人の負担はどれくらい大きなものになるのでしょうか。
自己資金だけで賄うことは余程のお金持ちでないと出来ないことに気づいた生徒の皆さんは、税金の重要性を改めて実感したようでした。
国や自治体で、税金として何億円、何兆円ものお金が運用されているといっても、なかなかイメージがつかないものです。
大人でも100万円の札束を日常的に目にすることは滅多にないことで、生徒の皆さんにとってはなおさらです。
そこで、一億円分の一万円札がどの程度のものなのか、見本を持って重さを体感させていただきました。
見本とはいえ、大量の札束に生徒の皆さんの目は釘付けです。
物々しい大型のアタッシュケースから取り出された1億円分の札束。重さにして約10㎏の札束を抱えると驚きの声が上がりました。
連日テレビやインターネットで紹介される増税の報道。
「なぜ国や自治体に自分たちのお金を徴収されるのか」、「将来自分たちが払う税金はどんなものがあるのか」など、一つひとつの疑問に丁寧に解説をしていただきました。
疑問を持つことは、考えを深めるための第一歩です。
税金をきっかけに、身近にある社会の仕組みについて目を向けるきっかけとなったことでしょう。
中学3年生が選挙権を持つまで、あと2年あまりです。
これからもさまざまな学習を通し、有権者として社会参加する準備を少しずつ進めていきます。