海星中学校では、先週月曜日の10月23日から読書強化期間に入りました。
本来の読書週間は10月27日~11月9日までと定められていますが、本校ではより読書に親しんでもらおうと、早めに呼びかけを行いました。
もちろんただ呼びかけるだけではなく、中学校全体で読書週間推進キャンペーンを実施中です。
その目玉はポイントカードです。
一人一人に配布したポイントカードに、図書室を利用する毎にスタンプが押されていきます。
貸し出しでは通常1ポイントですが、まだ誰も借りていない本なら2ポイント。
そして、返却予定日までに返却したら1ポイント。
さらに、10月23日~11月9日の全国読書期間中はそれらのポイントが2倍になります。
「読書の秋」に向けて、本校図書委員会の皆さんがアイディアを出し合い、準備を進めてきました。
元々読書週間は、終戦から2年後の1947年に「読書の力で平和な文化国家をつくろう」というスローガンを掲げて始められたものです。
今や戦争の影は遠い過去のものとなり、日本の文化水準も世界有数のものとなりました。
しかしながら、学研の中学生白書によると、現在の中学生の読書量は1か月平均1.9冊。
小学生の平均3冊に比べるとかなり少なく、学年が進むごとにさらに減少傾向にあるとされています。
本好きの子どもがそのまま本好きの大人になるとは限りませんが、中学生・高校生の頃に出会った本は生涯の一冊になるかもしれません。
文字の羅列を読み進めると、それぞれが意味をなし、そこからさまざまな物語が展開していくあの感覚は、読書ならではのものです。
また、未知の言葉や物事を知ることで自分の世界が広がることも楽しい体験といえます。
そうした経験をもたらす「自分の一冊」を見つける幸せを、本校の生徒たちと共に、多くの方々にも味わってもらいたいものです。