メディアから自分を守る~利用と責任~


 

今朝の気温は11℃。本日22日(水曜)は二十四節気「小雪」です。季節を感じさせる言葉のひとつに「小春日和」というフレーズがあります。本格的な冬ではないですが暖かさのある日をそう呼びます。スマホの天気アプリが示す日中気温を確認すると、20℃まで上昇するようです。

 

先日21日(火曜)から定期考査一週間前となりました。テスト勉強や先生方への質問のために、職員室前の学習ブースには多くの生徒が集まっています。同時に、今月末にかけて公募型推薦入試を迎える76回生受験生の面接指導、小論文指導など個別指導の様子も多く見られ、完全下校の時間まで学習ブース席に空きはありません。高い集中力と熱気が伝わってくる恒例の風景です。

 

こちらは先週の校外模試受験の様子。76回生受験生が迎える大学入学共通テストの日まで、あと52日となりました。

リスニングは一人一人専用のICプレーヤーとイヤホンを用いて行うため、本番同様の機械を使ってのテストを実施。操作方法で焦って問題を解くことに支障がでないように、本番を想定しての様々な備えをして試験に臨みます。

 

生徒指導講話~情報モラルについて

11月13日(月曜)①時間目、本校体育館にて全校生徒を対象に生徒指導講話を行いました。毎年この時期に開かれる講話ですが、今年は、精道三川台中学・高校生徒指導主事である今村健吾先生を講師に迎え、情報モラルについてお話しいただきました。

今村先生は、長崎県メディア安全指導員である立場から、メディアが子どもの心身の成長・発達や学力に及ぼす影響や、ネットトラブル全般に関わるお話を各方面でされています。

 

本校OBでもある先生の迫力ある挨拶で始まり、自身のメディアの扱い方を話題にしながらのあっという間の45分間。最初は緊張していた生徒たちも真剣に耳を傾けていました。

「便利で楽しい情報機器のひとつ、スマートフォンが手放せなくなっている今、使い方ひとつで大変なトラブルに巻き込まれることがあります。だからこそ正しく使うことができるようにしてほしいですね」と先生。

(スマホやタブレットなどの)使用アプリと成績の関係においては、「ながら勉強」が学力を低下させている例をグラフで示し、「スマホの自分の使い方を認識してほしいと、要点を繰り返します。

「メディアと学力のとの関係」と「身体へのダメージ」に関わるこの2点に関するお話では、特に「脳」への影響があることに言及されました。

 

「皆さん、この写真から何か見えますか?わかる人?」

「そう、牛(赤いラインで囲まれた部分)ですね。(もう一度元の写真に差し替えた後で)浮かび上がって『見えて』いるのは学習の結果、インプットされた情報なんです。」

「見る」。これは誰でも日常的に無意識にしている行為です。「物が見える」とは、目から入った画像の情報が脳に受容されることですが、実は「見る」というメカニズムは非常に発達し、脳の中で複雑な情報処理が行われています。

 

「つまり、目ではなく、❝脳で見ている❞ことになります。」と話は続き、睡眠の大切さにも触れられました。「起きているときのクオリティがあがるのも良質な睡眠確保できているからこそだよ」

スマホゲーム機の小さな画面の凝視についての問題も指摘されました。

体への影響を知っておくことを再認識しておくだけで、スマホの使い方が変わってくると先生は話します。「ながら勉強」がもたらすマルチタスク状態から、結果、脳を疲労させ、集中力の低下に拍車をかけてしまうことを、強調されました。

さらに、スマートフォンのトラブルを防ぐためにどうしたらよいのかについても、説明していただきました。

 

 

実際に起きたSNSに関するトラブルの例がスクリーンに映し出されると、聴講している生徒たちからため息が漏れました。不特定多数が利用するSNSの空間では、何気なく投稿した内容が大きなトラブルを引き起こすこともあるという話も紹介されました。

「スマホ・ネットの使用能力チェック」を図る項目で、自分で安全に管理できているかどうかが大切だと、今村健吾先生。先生におかれましてはご多忙の中ご講話いただきました。改めて感謝申し上げます。

 

11月28日(火曜)から始まる第4回定期考査に向けて、勉強のパフォーマンスを上げられるような環境を整えて学習に励んでいきましょう。

※写真は、生徒指導講話受講の様子。