試験と試合


現在、本校は第5回定期考査中です。

中学校は本日まで、高校は明日までとなります。

明日の中学校は、水辺の森公園から稲佐山までの往復12キロを歩く「強歩会」です。

長崎市内を自分の足で歩くことで、長崎の地形、現在の街の様子、変わりゆく姿などを肌で感じられる絶好の機会です。

また、クラスの仲間と頑張って歩くことは、テストで疲れた脳のリフレッシュにもつながることでしょう。

<コース紹介>  

➊ 水辺の森公園    ➋梁川公園付近   ➌ 稲佐山公園  ➍ 長崎県警本部付近

 

 

 

決して楽な行事ではありませんが、クラスメイトと長い距離を歩くことで、互いの理解を深めたり、助け合うことの大切さを学んだりする機会になります。

 

 

これらは全て昨年の強歩会の写真です。

遠くに海星が見えると、指を指しては歓声を上げる姿を、微笑ましく思いながら歩いた去年でした。

今年は、どんな姿が見られるのか、楽しみです。

みんなでしっかり頑張りますので、どうか皆様、明日、海星中学校の行列に出くわしたら、温かなエールをお願いします。

 

さて、本日のブログは、前田希土中学教頭からです。

 

試験と試合

 

私は、長い間スポーツに関わってきました。

選手、コーチ、監督、たくさんの経験が、さまざまな学びを与えてくれました。

 

これは私にとって、とても大事な財産になっています。

 

 

 

スポーツには、日々の練習の成果を競い合う「試合」があります。

 

 

同じように、勉強には日々の学習の成果を評価する「試験」があります。

 

 

どちらも、日頃の成果を試すことには違いはありませんが、この二つは「似て非なるもの」です。

 

 

一番の違いは、「試合」は相手がいて勝敗を競うものであるのに対し、「試験」は自分自身の、学力や知識や能力を評価してもらうという点です。

スポーツは日々進化します。

打ち立てた記録もすぐに塗り替えられ、負けた相手はさらに大きな壁となって立ちはだかります。

苦しさや悔しさはバネとなり、目標はさらに大きくなります。

 

 

しかし、勉強に勝敗はありません。

確かに、成績にも順位があったり、クラスメイトと比べ合ったりはしますが、それは勝敗ではありません。

大切なのは今の自分の力を知ること、そして、目標に向かって地道に進んでいくことです。

 

 

 

今年度最後の第5回定期考査は、1年間の締めくくりの試験です。

今の自分の力を知り、次への課題を見つけることはできるでしょうか?

今の自分を知って、目標をもって突き進み、明るい未来のために自分を育てていってください。