稲佐山が雲ですっぽり覆われています。
昨夜からの雨で路面は濡れていますが、今は雨も上がっている東山手。通学路を歩くと、側溝を流れる雨水音が聞こえてきます。対岸の稲佐山にに雲がかかっているということは、学園側にも雲がかかり50m先の視界もまま鳴りませんが、そのおかげで目の前に現れる桜がとても目映い色で迎えてくれる朝です。
今朝の気温は17℃。
清明節気、海沿いの街を暖流が流れる朝です。
平成29年度・海星中学高等学校始業式、平成29年度・海星中学高等学校入学式
本日は午前9時より平成29年度・海星中学高等学校始業式、13時より平成29年度・海星中学高等学校入学式が実施されます。
新しい年度が始まります。
新入生のみならず、新たに進級した中学生・高校生もドキドキしながら登校します。
「どのクラスになるのだろう」「担任は誰だろう」「どの先生が授業に来るのだろう」
登校中の生徒皆さんが会話する声が聞こえてきそうです。
さて始業式入学式を翌日に控えた昨日、本校教職員は研修会を行いました。講師の皆様ありがとうございました。
木寅神父様・講話『マリアニスト教育の実践』
「現代は啓蒙主義が頂点に達した時代です。かつて経験しなかったほどに、大衆の良心から神は消え去り、不確かで主観的なものが主流を占めています。神は日常生活から不適切なものとして否定され、排斥されているのです。」と、全ローマ教皇ベネディクト16世の言葉を私たちに紹介し、研修会は始まりました。
時間がかかる研究がなくなった『スマホが神になった・島田裕巳著』、グローバル化により、自国の利益・自国主義・都民自分ファースト。経済優先の下に過労感、人は何のために生きるのか、など、導入から多くのことを私たちに投げかけていただきながら講話は進んでいきました。
今年はマリア会創立200周年・海星学園創立125周年です。
過去を知る。ー先輩が残した遺産・財産。
現実を見る。ー従事している善、不足する点。
未来を見る。-理想の実現。
1789年フランス革命以前の教育について、そしてラサール会教育の紹介をいただきながら、1761年ペリグー市に生まれたシャミナード神父様(パリ大学新学部卒業)がフランス学派の影響(人間が中心の学問)を受けながら誕生したマリアニスト教育原点について講話は及んでいきました。
自分を受け入れてくれる心 自分のいうことを聴いてくれる耳
自分に分かるように言ってくれる口 自分にほほえみかけ、関心を持ってくれる顔
自分の苦しみを分かち、力づけてくれる手
子ども達が これらを私たちから見出したとき、私たちの教育は可能になる。
木寅神父様は、自身が教壇に立たれていた経験を交えながら説いて下さいました。
講演後は、前田生徒指導部長・波見生徒募集委員長から研修報告。
メモを取り、質疑応答を繰り返し研修会は終了しました。
そして坪光理事長から、今年度着任した新教職員紹介もありました。
海星ファミリーが今日はさらに増える日です。
平成29年度始業式朝、本日一番に登校したのは、吹奏楽部新3年生でした。
平成29年度始動、整いました。
※写真は昨日の様子。