4月20日おはようございます


雨が上がり、今朝はたくさんツバメが飛んでいる姿を見かけました。なかには小枝をくわえて巣作りに向かっている様子も。

穀雨の節気に入りまさに春の雨に見舞われた昨日でしたが、雨上がりの今朝は曇りながらも小鳥のさえずりが春の気配を演出してくれています。以前より遙かに明るくなった朝が、飛び交う鳥たちの姿を楽しませてくれます。

英語一筋

先週土曜日より学園は休校になっています。在校生皆さんは、さっそく課題に励んでいることと思います。

さて、本日は課題に励む皆さんに「日本の英語の礎」に貢献したと言っても過言ではない偉大な卒業生を『100周年記念誌』より紹介させていただきます。

原の「英標」英文標準問題精講

原仙作先生。ご兄弟で弟の原覚先生。お二人はともに海星卒で、記念誌には覚先生が、兄・仙作先生を回想する形式で寄稿をいただきました。本日は、そこからのご紹介です。

TOP写真は覚先生で、先生は市内中学校・校長を務められたことでも知られています。

兄・原仙作先生は、英語学者で日本中に知れ渡っておられた先生で、昭和中頃から平成、ややもすれば現在の令和まで、先生著の問題集にお世話になった受験生もおおくいらっしゃることと思います。

覚先生の回想録によると

「兄は明治41年、弟は明治43年に生を受けました。生地は島鉄小野駅かた小川を遡ること約一里、二つ目の大きな堤を過ぎたあたりにある、住家二十軒にもみたない山里です。村の幼な友だちと肩を組んで遊び惚ける姿は、まるで二匹の子猿、ヒワの木を枝から枝へ飛び移る兄が後日英語学者になるなど、兄自身も考えもしなかったことでしょう。」(原文のまま)

学園同窓会室には、原仙作先生が本執筆のために使われていた当時のタイプライターが残っています。多くの受験生のバイブルとなった書が、鎮座するタイプライターより仙作先生の手で生み出されたのかと思うと崇高な気持ちにさえなります。

音読にはじまる

ついにある日、母が呼び出されました。母は家に帰るそうそう「お前のようなふうけもんで勉強嫌いは、本も勉強道具もいらんじゃろ。役せんもんば持っていてどげんもならん。川に棄てるけん。」と本気で怒り、大騒ぎになったことを子供心に覚えています。

中二の頃のある日突然、兄の英語の音読が始まりました。母はよく勉強すると喜び、普段無口な父はうるさがって「黙読、黙読」と天を仰いでいました。

昭和4(1929)年、高商英語部が師範の講堂で英語の弁論大会を開き、リーダーの兄は最後のスピーチをすることになりました。聴きに出かけた弟は、兄の晴れがましい姿と声に長い拍手を送りながら、なんとも言えぬ誇らしい気持ちでいっぱいでした。

東京へ

卒業後、原仙作先生は上京され本格的に英語の道へ進まれます。弟・覚先生は長崎でご両親と同居されご結婚後六人の子どもさんをもうけられました。

「母は孫たちの面倒をよく見てくれました。でもNHKのラジオ講座の時間だけは別でした。その時間になると母は、英文法の講義を続ける兄の声にじっと聴き入っておりました。」

【寄稿文・原文まま。中略あり】

覚先生には、平成3(1991)年8月に寄稿いただきました。今は興味関心がなくとも、ある機会ある出会いから私たち自身が大きな可能性を秘めているという気づきを促してくださるような回想寄稿です。

仙作先生の英語との出会い。

私たちは知っていることの中でしか判断できません。決断できません。仙作先生は中2のころ、英語との出会いによって大きな歩みをはじめられたのです。

※写真は100周年記念誌より。

4月20日

校長 武川 眞一郎

おはようございます。今朝の気温は15度 くもりです。

先週土曜日から休校になりました。土曜日・日曜日と部活動が停止になり、今日からは授業もお休みです。生徒の皆さんにとっては閉塞感からくるストレスを味わうことから無力感に陥りやすい状態になると思います。この状態を前向きに捉え、少しでも社会のために我慢しているんだと感じてくれればと願います。

自分で時間割を決め、課題をする時間、体を動かす時間、食事を作る時間、散歩をする時間など、許されている範囲で活動をしてください。先生方からも電話連絡がくると思いますので、悩み等はその時にお話しください。それまで待てない人は遠慮なく学校へ電話連絡をしてほしいと思います。

山中伸弥教授が「新型コロナウイルス情報発信」というブログの中で「5つの提言」というのを書かれています。次に項目だけを記します。

提言1 自分を、周囲の大切な人を、そして社会を守る行動を、自らとろう
提言2 感染者受入れ体制を整備し、医療従事者を守ろう
提言3 検査体制の強化
提言4 国民への長期戦への協力要請と適切な補償
提言5 ワクチンと治療薬の開発に集中投資を

中高生にとってできることは、提言1と提言4ではないでしょうか。

「周囲の大切な人を、そして社会を守る行動とは」どんなことでしょうか。私達にできることは、「感染するリスクのあるところへは行かない。」「ウイルスを伝播するような行動をとらない。」ということに尽きるのではと思います。

「身体を動かしたい」「ストレスが溜まる」などなどいろいろな声を聴きます。今、地球的規模で新型コロナウイルスと戦っているということを自覚し昨年の12月までのような安全安心な世の中に一日でも早くなるよう願いながら自らの行動をとりましょう。

次の「3つの密」を実践してください

(1)人の集まるところへの外出はしないでください。(密集)
(2)閉ざされた空間では換気を十分に行いましょう。(密閉)
(3)人との接触を避け、一定の距離を保って話しましょう(密接)

 

(30秒手洗い)
指と指の間、爪先、手首を丁寧に石鹸で洗ってください。手をハンカチ等で拭いたあとアルコール消毒液を使用しましょう。

■休校中は次のことを守り、感染しないように注意してください。

(1)人の集まるところへの外出はしないでください。
(2)基本的に自宅で過ごすようにしてください。
(3)自宅では、咳エチケットや手洗い等の感染症対策を行うようにしてください。
(4)起床時と夕食後 必ず検温して記録をつけるようにしてください。
(5)部活動については、当面の間は禁止です。
(6)自宅では、規則正しい生活をし、与えられた課題で家庭学習を行うようにしてください。
(7)先生方は、交代で学校に出勤していますので、何か相談することがある場合は電話で問い合わせてください。
(8)登校は基本的に禁止ですが、緊急の場合など登校する必要がある場合は、事前に学校に連絡をしてから登校するようにお願いします。
(9)休校中の学校から皆さんへの連絡はメールメイトとHPになります。HPをこまめに見るようにしてください。