命の講話


 

昨日は大荒れの天気でした。名残のように風の中に湿度を感じる朝、気温は19℃。

命の講話

さて、先週学園では講師にフランシスコ会カトリック司祭である本田哲郎神父様をお迎えし、『命の講話』を全校生徒で聴講いたしました。本田神父様におかれましては、大変多忙な中で長崎まできていただき、貴重なお時間を作っていただきありがとうございました。

 

新型コロナ対策のため校内放送による講話となりました。話は聖書の中に「アガペー」という言葉があるということから始まりました。

 

ギリシャ語のその言葉を日本では現在「愛」という言葉として置き換えられていることに触れられた神父様は、「愛する」という概念を伝えることの難しさを述べられました。

 

そして、「もっと分かりやすい言葉に置き換えるならば、それは『大切にする』ことです。」と重ねられました。

 

「背伸びしなくても普段使っている『自分のことが大切』と思っている気持ちや行動を、仲間や友達に向けて実行したらいいのです。」

 

 

「その生き物、その人、その人なりの生きざまを尊重して受けとめていく。勝手に押さえつけたり、ねじ曲げたりしない。『大切にする』っていうのは、そういうことです。大きく包み込むように大切にする。」

 

「そう考えると『大切にする』っていうのは、その人が大切にしてることを大切にするということとも同じなんです。『尊厳』とも言います。つまり、人としての尊厳を守るということですね。」

 

 

「大事なのは『その人が大事にしているものを一緒になって大事にしたいよ』っていう意思表示。それが人を大切にするっていうことにつながりますからね。」

 

穏やかな微笑みを浮かべて、時折、身近な例を用いながらわかりやすくお話しくださいました。

 

「大切にすること」

 

それはまず自分自身を大切にすること。そして、相手を大切にすること。皆ができれば自分が大事なものを、相手も大事にしてくれるという安心が生まれます。

 

(今年の体育祭の様子)

 

これからの学園生活を過ごす中で大切な教えをいただいた貴重な時間となりました。

※写真は命の講話の様子。