令和4年度 芸術鑑賞会


 

■中高合同個別相談会
※11月12日(土曜)9:30~11:30「諫早文化会館」にて追加で個別相談会を実施いたします。

■近年の進路実績

 

週末は久しぶりに雨のお天気となりました。

今朝の空は青空が覗きます。気温は13℃。明日からは朝夕、日中ともに気温がぐっと下がる予報が出ています。着るものなど寒さへの対策が必要な1週間になりそうです。

 

令和4年度 芸術鑑賞会

 

先週11日(金曜)、長崎ブリックホールにて東京演劇集団  風 様をお招きして「芸術鑑賞会」を実施しました。

東京演劇集団 風 様に公演いただくのは、コロナ禍前の2017年に続き2度目です。関係者の皆様におかれましては、貴重な機会をいただき、まことにありがとうございました。

 

演目は『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち~』。

幼少期の病がもとで視覚、聴覚、言語に障害を持つヘレン・ケラー。そして、彼女に「言葉」を発見させ、彼女の新しい世界を切り拓いた家庭教師アニー・サリバンの交流を軸とした物語です。

 

中学1年生の教室で「ヘレン・ケラーを知っている人?」と尋ねると、全員が挙手するほどの有名な方が主人公の舞台。無人の舞台に据えられたテーブル、井戸、灯る照明と期待が高まります。

 

 

そして、暗転。いよいよ、舞台の幕が上がります。

 

人と人との出会いには必ず障害がある。現代はまさに、誰もがその難しさを抱える時代です。それでもなお人は繋がり、ひびき合い、自分らしさを獲得していきます。東京演劇集団風の『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』は、かけがえのない出会いを信じるための物語です。(東京演劇集団 風 HPより)

 

「間近で見ることができたので、演じられていた方々の表情や仕草、一つ一つに心が込められているのが伝わってきました。ヘレン・ケラーとサリバン先生が、ぶつかりながらも少しずつ心を通い合わせていくのが分かりました」

観劇が終わった生徒の皆さんに感想を聞いてみると、様々な意見を聞くことができました。

 

 

「役者の方だけでなく、照明や音楽など全体が迫ってくるように感じました。背景の光は何を意味しているんだろう、出てきた小道具はどんな風に使われるんだろうとわくわくしました。」

 

背景で色を変えながら浮かび上がる光一つで舞台の雰囲気ががらりと変わります。最初から最後まで置かれた階段は、人物の高さや奥行きといった立ち位置を変化させることで、私たちの想像をかき立てます。

 

 

サリバン先生との交流の中で、多くのことを学んでいくヘレン・ケラー。試行錯誤を重ねがらも彼女に寄り添うサリバン先生。物語は佳境へ差しかかります。

 

「ヘレン・ケラーさんの物語の中で、『water』の話は有名なので知っていましたが、ヘレン・ケラーさんの感情の爆発と水の勢いが重なっているように見えて、すごく印象に残るシーンでした。」

「サリバン先生とヘレン・ケラーさんだけじゃなく、ヘレン・ケラーさんのお父さんやお母さんの想いも感じました。家族の大切さも感じました」

 

今まで知っていた話が新しい輪郭と深さをもって、生徒の皆さんの心に残りました。

 

 

暗転した舞台には大きな拍手が鳴り響きました。

 

生徒代表挨拶と花束贈呈。

中学1年生の林君が「苦しいことがあっても乗り越えていきたいと思えました」と話すと、アニー・サリバン役の髙階ひかり様から、「この劇で感じた想いを大事にして、力強く生きて欲しいです」という言葉を最後にいただきました。

 

 

演劇鑑賞後は、本校演劇部対象に舞台装置の見学や、髙階様との座談会を行わせていただきました。

 

 

感性に大いに刺激を受けた1日。東京演劇集団 風の皆さん、本当にありがとうございました。

※ 写真は芸術鑑賞会の様子。