春めいた朝が続いています。昨日中学校は卒業式を終えました。高校は本日終業式、年度の終わりです。来週からは次年度に向けた春期課外が始まります。
希望に満ちた子供達が、次の目標に向かって歩みをはじめます。自ら構築した目標、もし目標を見いだせないなら確かな希望を胸に抱き続けよう。
「甲子園に行きたくて、海星に入学したのですが・・・」 京都大学・法学部に合格を果たした卒業生が、関西から帰省し昨日職員室に挨拶にきました。
「僕は節目で考え切り替えがスパッとできたのが、勝因だったと思います。」
佐々木先生・田金先生と談笑しながら当時を懐かしんでいる光景に出会いました。
大好きな野球を故障で断念し、その後彼は学習に専念しようと決意しました。東大を目指し取り組む日々。その過程で思ったほどある科目が伸びてこない自分を省みて、その科目配点が高くない京都大学・法学部に目標を見据えなおします。
センター試験当日、数学に苦戦し弱気になったものの、周りの受験者試験後の表情を見て、「よし、まわりも思ったほどできが良くないようだ、切り替えて他科目で実力を発揮しよう!」とその後の科目も集中を切らさず継続して挑み続きました。
スイッチをしっかり自分の意志で動かす心の強さを会話の中で感じました。一回のエラーを九回まで引っ張らず、次のプレーでどうチームに貢献するか。野球を通じて学んだ思考の素早さがとても印象に残りました。
恩師と懐かしい話題も時折飛び出しながらの会話は周囲を明るくし、そしてまた先生方や自らの素晴らしい笑顔を導き出していました。ありがとう。
「切り替え」
職員室下のグラウンドでは、昨日も女子サッカー部は練習に励んでいました。
あてもなく日々を過ごすと、花鳥風月に心を奪われるうちに無為に一日が終わってしまいます。一日一日の積み重ねが一ヶ月・一年です。
『なれる』 とは『生きる』ことで、『生きる』ことは『なれる』ことです。
なれる作業を生まれた瞬間から人間は始めます。ところが奇妙なことに人間はなれてしまうと生きている実感を失います。そこで異なった環境を手に入れようとします。そして異なった環境を手に入れると、再びその環境になれるための努力を開始します。
学生時代。
入学してきた当初抱いた目標を継続して維持していくのが理想的ですが、強い気持ちと同時に弱い気持ちも持っているのが人間です。漠然と環境になれ、何気なく一日を失っていくかもしれません。
運動や学習において、目標が見つけられない時、与えられた課題を1つ1つ与えられ達成していくことで見えてくるものがあります。それを通じて自らの目標を導き出す。小さな取り組みが大きな事へとつながっていきます。小さいことを守れる人は、大きいことを守れます。
なれる事は大切です。なれた後、実感を失わないために、1つ1つの課題にどう対応していくかに素晴らしい個性が生まます。
『クラブ活動を通じて学んだことを自分の個性を通じて発揮する。』
大好きなスポーツを通じて学ぶことの意義の深さです。
「地面ばかりを見て、ボールをコントロールしないこと!顔を上げて全体を見るよう心がけよう!」
「真ん中で球を持った時相手がここまで寄ってきたら、サイドがどこのポジショニングだパスを出しやすい?」
「ここで頑張って追いかければ、チームの信頼を得られるし志気も上がるんだよ!」
横川先生・中田先生、そしてチームの仲間から飛び交うコーチングが職員室まで聞こえてくる放課後。
□第13回 北九州市長杯争奪 西日本地区高等学校バレーボール大会(男子の部)
3月24日(土曜) 3月25日(日曜) 会場 福岡県立小倉工業高校体育館・北九州市立総合体育館
□第130回 九州地区高等学校野球長崎大会
2回戦 3月30日(金曜) 12時00分~ 予定
海星 - 大村高校・諫早商業 試合勝者
□男子・女子硬式テニス競技 H23 高総体 男子・女子団体・優勝
テニス部ブログ http://kaisei-tennis.d2.r-cms.jp/
※写真は昨日の風景。佐々木先生と卒業生、女子サッカー部の練習風景。