歴史の中で学ぶ


※海星ホームページTopには、様々なカテゴリがあります。詳細な行事予定につきましては、Topページ『月間行事予定表』
からお入り下さい。

■1月14日(木曜) 高校・特別入試Ⅰ(奨学生)
■1月15日(金曜) 高校・特別入試Ⅱ(フロンティア)
■1月16日(土曜) 大学センター試験(~18日)
■1月18日(月曜) 芸術鑑賞会
■1月22日(金曜) シャミナード氏命日
■1月25日(月曜) 高校・一般入試
■1月31日(日曜) 第3回吹奏楽部定期演奏会

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今年は気温5℃を基準にすると、それ以下の寒い朝には出会わない冬です。

今朝の気温は8℃。しかしながらインフルエンザが流行る季節です。手洗い・うがいを一層怠らず体調管理に努めましょう。

 

そしていよいよ来週木曜に迫った、海星高校入学試験。14日(木曜)奨学生試験・15日(金曜)フロンティア試験・25日(月曜)一般入試を順次実施します。本校受験を控える受験生の皆さんに、今日は海星学園および東山手周辺についてお伝えします。

 

ご存じのように、今年で124周年を迎える海星学園。

現在125周年記念事業・新中央館建設作業が進んでいます。今朝も午前6時から新たな重機搬入が行われました。

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明治25年(1892年)にフランス人・マリア会員ジャック=バルツ氏が創立し、明治28年に現在の東山手に移転、明治31年に洋館の新校舎が建てられました。

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現在の修道院(平成2年 3月21日落成式)

 

キリスト教は、1587年に豊臣秀吉が発した伴天連(バテレン)追放令に端を発し、1613年には江戸幕府が全国一斉にキリシタン禁止令を発布。その後、鎖国令によりポルトガル船(ローマ=カトリック教)の往来は途絶えますが、中国船とオランダ船(プロテスタント)は、平戸や長崎を通じて貿易を続けました。

 

1854年に日本が開国されるまでの約213年間、長崎(出島)ではオランダや中国との貿易が行われ、海星学園に登下校時に通る『唐人屋敷』周辺は一説には約2500人もの中国の人達がいたとも言われ、異国との貿易が続き多くの船が長崎港には往来しました。

 

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長崎港に望む海星学園

 

唐人屋敷も開国後その機能を失いますが、この豊かな異国情緒を感じずにはいられない東山手環境の中で海星学園は同地に移転した1895年以来学生を迎え入れています。

 

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学園周辺は旧居留地は造成が完成する19世紀中頃までは段々畑でした。

本格的な外国人居留地となり、畑から洋館住居が当時は続々と現れました。そして住居環境整備も進みます。

 

昨日放課後、体育館横で型練習をする応援団の向こうに見える煉瓦。

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『イギリス式に積まれた赤煉瓦』 敷かれた『石畳』。

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石畳の横には、手彫りで整えら雨天時に水はけが良好な状態を保つために工夫された三角溝が所々に見られます。

 

側溝の水流れを良くするために設置された先人の知恵。

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海星学園内には旧イギリス領事館跡もあります。その① その②

 

 

グラバー氏・リンガー氏・オルト氏が長崎に根を張り活動をし隆盛をみていた頃に開校した本校。海星創立16年目の明治41年(1908年)、グラバー氏は外国人初の勲二等旭日重光章を授与されています。

 

歴史の中で学ぶ。

 

海星学園は、長崎の歴史と共に、文明開化の時代からともにこの場所で歩み続けている学園です。来週木曜日から順次始まる受験、そして16日(土曜)から2日間にわたり挑むセンター試験。

 

全受験生の健闘をお祈り申し上げます。

 

■1月6日(水曜)

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