青少年と科学の祭典 長崎市科学館 


今週は雨の天気予報。気温は16℃です。

対岸は街の灯りが残る夜明け前。小雨がポツリポツリと降り、稲佐山には頂上テレビ塔付近にだけ薄い雲がかかっています。テレビ塔の光が雲のだけでまわり、何とも幻想的な夜明け前の風景です。

今週の海星ブログ

本日より中学3年生は修学旅行です。実りある期間と道中の安全を心から祈願いたします。

さて中学校は先週「職場体験」「中学オープンスクール」など、修学旅行以外にも行事が目白押しでした。そこで今週は水曜・木曜・金曜と、いつもの予定を変更して海星ブログは中学校についてお伝えします。明日以降、どうぞご期待下さい。

青少年と科学の祭典

選手権大会や新人戦が開催された先週10月14日(土曜)、15日(日曜)の週末2日間。同日長崎市科学館において青少年の科学の祭典も開催され、生物部とアマチュア無線部が参加しました。関係者の皆様、貴重な機会をありがとうございました。

14日(土曜)にはアマチュア無線部が、翌15日(日曜)には生物部が参加した同祭典。理科離れが言われて久しい昨今ですが、驚くなかれ、1日目は約3000人・2日目は約4000人と、合計約7000人の皆様が来館し、祭典は大盛況でした。

「普段は校外で採集や観察、校内でも研究や観察、実験をする活動が主なので、浜町アーケードで行ったエコ活動に続き、多くの皆さんと出会える科学の祭典は、緊張しますが楽しみです。」

生物部、前日準備の様子。

「私たちが飼育している生物を紹介できる機会があるのが有り難いです。しかし、そのために克服しなければいけないことも沢山あります。」生物部顧問 美明先生(理科)は、貴重な機会を不安と喜びの表情で準備をする部員に声を掛けていました。


15日(日曜)、祭典開始前の様子。

周囲は面識はあるとはいえ、長崎では有名な理科指導員の皆様や一般の方々、そして大学生。緊張感が部員を包みます。

そんな生物部員の中で、一人だけややリラックスしている生徒が活躍し場を和ませてくれました。アマチュア無線部に生物部と兼部して在籍いる部員です。

彼は前日土曜から、長崎市科学館アマチュア無線クラブの方々と協同出店して祭典に参加。

「みんな純粋な疑問や好奇心で声を掛けてくれるから、肩を上げずに会話する感じで今回も大丈夫です。」

自分が趣味でやっていることに興味を持って声を掛けてもらえることが嬉しかったと、生物部のみんなに伝えました。

(顧問 森内先生と)

さぁ2日目、生物部の出番です。

「今回私たちは2ブース出店します。まずは『顕微鏡で探そうプランクトンの世界』」

肉眼では観察できないプランクトンを探し、生物同士のつながりを一緒に考えるブースです。

そして、もう1つは『長崎の水辺の生物館』です。

長崎の川や湿地で採集した在来種や問題になっている外来種を紹介・説明をするブース。

顧問 美明先生は「部員達は採集や研究、そして飼育など本当に熱心に取り組んでくれます。」と、いいながらも続けて、

「ただ、その研究成果を伝え、説明する、となると普段のスキルとは別です。見やすいディスプレイの仕方や伝える語彙力、また質問いただいた疑問にしっかり答えることができる聞く力や理解力など、この祭典を通じて『生物研究』を総合的に私たちは学んでいます。」

目をとめていただくためのポップや、水槽の照明、質問をいただいている最中に頷き共感している姿など、いつもとは全く異なる活動ですが、『それも生物部の活動』と美明先生は、なるべく助け船を出さずに部員の活動を見守りました。

 

無事、祭典が終了し、全員が恐縮しながらも嬉しいサプライズ?がありました。 ヤングサイエンティスト賞を贈呈いただいたのです。

「私たちの活動は学内では部室にこもりっきりだし、週末は誰も足を運ばないような場所に採集に行くので、『生物部って何をしてるの?』と言われることもあります。しかし、先日の学園祭での発表や、今回の青少年科学の祭典など、自分達の研究成果を沢山の方々に伝える場があることは、大きな喜びです。」

100人を超えるクラブ活動が多い本校ですが、少数部員でも全国大会には出場していなくても、コツコツ取り組む青春があります。

「よし、せっかくだから集合写真を撮ろう!」

「あ、あのー先生、水槽も入れて撮って下さい。」

 

我ら海星高校生物部。

※写真は、科学の祭典に参加した生物部・アマチュア無線部。