郷土ながさき未来探究


立春の今日は寒い朝になりました。気温は3℃。高校3年生、今年は新共通テストを受けて現在は月末に実施される前期試験に向け準備に余念がありません。

今年から実施された新共通テスト前、「センター試験ではなく新共通テストになって、不安がないと言えば正直嘘になりますが、全力で取り組むだけです。」というと、「大丈夫、受験生は全員条件が同じだよ。」との声かけ。

本日は長崎県公立高校前期入学試験が実施されます。今年から形式が新しくなった公立高校入学試験。中学3年生の皆さん、色んな気持ちが今朝は交錯している思いますが、今までやってきたことを信じて臨んで下さい。

そして高校3年生の皆さん。特別編成授業が始まっていますが私立大学入学試験が本格化し、教室に空席が出てきました。「無事試験場に着いたかな。」と、お友達も教職員も色んな形で君にエールを送っています。体調管理に注意して、全力で挑んで下さい。

郷土ながさき未来探究

第74回生である高校2年生は、来年は受験を控えています。

彼らは今年度、全9回にわたる探究活動を実施中です。先週金曜日は第6回目を実施。今回講師に、長崎地域政策研究所・鶴田貴明先生を迎え講話をいただきました。現在、長崎県が行っている取り組みや未来の形についての講義。

長崎年は若者を含めた人口流出という点で、全国上位に位置する都道府県の1つです。『若者が他の都道府県に進学し、その進学先で就職する。』なども、要因の一つと考えられています。

2019年、『長崎市』の人口減少5,394人を記録。これは2015年が1,051の人口減少にとどまっていたことを考えると実に約5倍の数。『長崎市』レベルではなく『長崎県』でも見てみると、2019年の女性のみの転出過数も数えて3,674人。これは女性が活躍できる働く場の多様性が本県には乏しいのでは、とも考えられています。

地方の未来はどうなっていくのでしょうか。大変興味深く生徒の皆さんは聴講すると、内容は前のめりにならずにいられないものでした。

100年後、日本の人口は6,000万人という大正時代の人口に戻ります。その中で若者の人口比率は少なくなります。その100年後の未来を見越して、五島列島で取り組まれているドローン事業の話をいただきました。

コロナ禍の現在、ICTやドローン、自然発電など多くの事が実用されながら成果を出しています。中央と地方の格差がこれらの技術には当てはまらないという観点は大変興味深いもので、その後内容は多岐に及びました。

講演後、進路室に訪れた2年生に話を聞くと、「今回の探究講演で、長崎の人口がこんなにも減っているのだと改めて知ることができました。」と言い、「在学中に『どれだけの長崎の素晴らしさを見つけることができるか。』という取り組みをやってみようという気持ちになりました。」と、それぞれ感想を教えてくれました。

学年主任・木村先生は「卒業し首都圏などへ進学後、卒業生の皆さんが郷土長崎に戻ってくる土壌を在学中に持ってもらい、今一緒にに考えていくのも、この総合探究活動の目的の一つです。これから進学する大学・就職する企業など、現在74回生が取り組んでいるこのSDGsの活動はなくてはならないものになってきます。高校在学中に十分な考える力を身につけて欲しいです。」

 

※写真は、講話の様子。