節気、小満の頃。
梅雨のことを、かつては『五月雨(さみだれ)』と呼んでいました。旧暦五月に降る雨だったからです。どんよりとした今朝のような雲は、そのため『五月雲(さつきぐも)』と呼ばれます。
抜けるような青空を『五月晴れ(さつきばれ)』といいますが、現在は新暦の爽やかな青空をそう呼びます。
昔と今、同じでも変わるもの。
久しぶり九州選手権大会出場へ
かつては公式戦連覇を誇っていた海星陸上部も、今は昔。
長崎県内で高校生競技人口が多いと言われるバスケットボール(1,268人【男】670【女】598)を凌ぐ、県内高校生競技人口1,450人(【男】914【女】536】を数える陸上競技。高総体参加校も陸上競技は男子70校・女子65校と、参加87校中の競技でその参加校数は群を抜いています。
現在、本校陸上部部員は、13名。50名、100名を超える強豪部が活動する本校では、近年大きな成績を残せてはいませんでした。
先週金曜から日曜日までの3日間、諫早トランスコスモススタジアムで『2021年度 長崎県陸上選手権大会兼国体予選』が開催されました。
保護者の皆様・OB・OG皆様におかれましてはいつもあたたかいご声援ありがとうございます。また、大会関係者の皆様をはじめ、新しい形での開催にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
新しい形での競技開催の中、中学・高校・大学・社会人が参加して実施。(県内)
13名の本校部員も日頃の練習の成果を存分に発揮しました。
新しい形での開催により、3日間部員は参加するそれぞれの競技日にのみ参加。競技が終わるとすみやかに帰路につくという形でしたが、各自は互いにエールを交換しそれぞれの時間帯で競技しました。
なかでも高校三年生の成長は著しく、自己新記録を各自が連発。
100mでは小島選手が、10秒台に望みをつなぐ11秒07を記録。また同選手は200mでは惜しくも準決勝まででしたが、決勝進出できる可能性を残したタイム22秒29を記録しました。
(写真は100m予選 組1位通過 小島選手 11秒07)
走り高跳びでは、キャプテンが1m75を記録。自己記録更新に向けて、確かな一歩を示した試合でした。
800mでは、予選最終コーナーで見事なスパートを見せた3年生が予選敗退ながらも、組3位・2分05秒88を記録。
そして400mに出場した尾崎選手は、予選組で1位。勝ち進んだ準決勝では組2位の結果を残し決勝進出。
決勝では、社会人選手も含まれる中で50秒66を記録し、見事8月に開催予定の『九州選手権大会』出場権を獲得しました。
本校陸上部として実に数年ぶりに上位大会へ駒を進めることができた大会となりました。
尾崎選手は「ついに高校三年生になって結果が出ました。とても嬉しいです。」と、喜びを隠しませんでした。
さらに「筋トレを三年生になってからは特にしっかり取り組んだ結果、ラストスパートでの腕の振りを最後まで自信を持ってできるようになりました。」と、決勝まで進めた要因を笑顔で教えてくれました。
井上監督(数学科 ※学生時代は長距離レギュラー選手として活躍。)は
「新しく取り入れた『体幹トレーニング』と学園トレーニングジムを活用した『筋肉トレーニング』の成果がようやく出てきました。この高校三年生の後ろ姿を二年生・一年生部員も焦らず追いかけて目指して欲しいです。」
次の高総体を視野に三年生と共に感想を述べてくれました。
今週火曜は新聞にて、高総体・連覇更新を目指す男子硬式テニス部と、女子硬式テニス部の活躍が報じられ、本日は地区大会で準決勝進出を決めた野球部を記事紹介いただいています。
他の強豪部活動と同様、陸上部の皆さんの高総体そして九州選手権大会での活躍を祈念します。
※写真は陸上部(大会2日目と三年生部員)