郷土長崎を(SDGs発表会)


今週木曜から七月。

一年の半分が終わろうかとしている週、明日から本校は第2回考査が始まります。まさに年の節目、学期の節目。

 

所々で小雨に見舞われている月曜朝、気温はすでに22℃です。青々とした葉に溜まった雨粒が、通学路に落ちてきています。現代風に言えば、頭上の電線からも溜まった雨粒が。このような雨粒を『青時雨』といいます。

 

ひんやりとした雨粒が不意に首筋に落ちてきたりすると、蒸し暑さも一気に吹き飛び声が出てしまいます。

郷土長崎を「SDGs発表会」

先週金曜、体育館に高校2年生・1年生が集まり、第74回生・高校3年生が取り組んでいる探求活動発表会が開催されました。

高校3年生が取り組んでいる探求活動は、SDGsをもとにしている活動です。

メインテーマは『郷土長崎』について。(※第74回生 SDGs活動   

全員がその探求成果を見守ります。

 

探求活動は、勿論その活動を通じての考察や発見を通じての学びももちろんですが、これだけの聴衆を目前にして適切に発表するのも、その活動の一環です。

 

代表発表者の面々はパワーポイントを使用しての発表順を、練習を重ねてきたとはいえ緊張した面持ちで待っていました。

 

『観光地長崎』

しかしながら人口減少のスピードは全国でも著しく、現在多くの分野で次の一手が模索されています。コロナ禍ではありますが、方法の一つにインバウンドも考えられます。

 

「平和都市長崎から、まさに平和を発信していくことは大切な使命です。しかしPCサイトで『nagasaki』と検索すると、全国有数の長崎観光場所ではなく世界各国では原子爆弾のキノコ雲の画像が現れます。平和の大切さと同様に全国有数の観光資源を世界に発信していく方法も考えていかなければいけません。」

 

多くの講師先生方が講演してくれた三年間。その先生方からいただいた多くの言葉を頭に止めながら、探求活動の成果を発表していきました。

 

17項目あるSDGsを実践しながら、郷土長崎の活性化を考えます。

出島メッセ長崎の開設に至っては、大きな期待とともに聞いていた1年生からは「では、活性化を求める都道府県はどこも大きなホールを造れば人は集まるのではないんですか?」と、横で耳打ちされました。

 

探求する生徒、聴講する生徒がともに考え、長崎について向き合う時間でした。

 

ある班は、SNSを活用した郷土活性化を発表しました。

独自のアカウントを作り『#⃣』を上手に活用して情報を発信すれば、どれほど人々に伝わるのかという探求は、みんな大きな興味を持って聞いていました。

 

またある班は、今年度本校が取り組んでいる地域活性化『きずなプロジェクト』について発表しました。

 

「日本では1つのスポーツを一貫して何年も競技する風潮がありますが、海外ではそうではありません。シーズンによって様々な競技を体験し、自分の一番得意なスポーツを探し磨いていきます。」

「私はテニス部ですが、今までテニス経験者にしか教えることはありませんでした。地域の子ども達に1から教えさせていただく機会を今回はいただいて大変勉強になり、またスポーツの楽しさを伝えていきたいという気持ちが芽生えました。」

「高校を卒業した後、長崎を離れる生徒もいますが、在学中に長崎についてこのSDGs活動を通じて考察することによって、郷土とこれからも関わりも持つ心を生徒皆さんと一緒に育んでいます。そして長崎にとどまる選択、長崎に戻る選択が生まれてくると嬉しいです。」

とは高校3年 木村学年主任の発表様子を見ていたときの言葉です。

 

※写真は、発表会の様子。