What can young generations do to achieve world peace?


 

校舎から長崎港に映る美しい夕焼けを眺めることができた昨日。

 

本日も青空がのぞきますが、夕方ごろから下り坂の予報です。梅雨入りも間近でしょうか。今朝の気温は20℃。

 

What can young generations do to achieve world peace?

 

海星ブログ5月23日更新「繋がる世界」に引き続き、本日は「平和のスローガン作り」に挑戦した英語部と平和活動に関心を持つ生徒の話題です。

 

前回は「カナダ」とのオンラインミーティングでしたが、今回は「イタリア」の学校との交流です。テーマは「平和」、掲示板型プラットフォーム「Padled」を活用し、平和について互いに尋ねたい質問を交換してきました。

 

 

「人間関係における平和を考える前に、自分の心の中の平和について考える必要があると思いますか。」

「皆さんの学校は、生徒たちに平和な社会に住む権利の重要性をどのように伝えていますか?」

 

イタリアの生徒の皆さんから送られてくる質問の深さに驚かされます。

 

「日本では『平和集会』などが学校で行われています。皆さんの学校では平和に関するどのような教育がありますか。」

「平和は皆さんにとってどれだけ身近なものですか。逆に戦争はあなたにとってどれだけ身近なことですか。」

 

こちらも返信とともに、新しい質問を重ねていきます。

 

 

そして、交流会当日。

 

「What can young generations do to achieve world peace?(若い世代として、平和を実現するには何ができるか)」を討論し、各グループで「平和」のスローガンを作っていきます。全体会の後、小グループに分かれての交流会でした。全てのグループがイタリアの生徒2人に対して、本校の生徒1人というグループです。

 

「前回のアメリカの高校生の皆さんとの交流会では、アメリカの方が先導して話してくれたので、今回は私が少しでも引っ張りたいと考えていました。今日は自分から率先して話をしたり、促して話を聞くことができたりして嬉しかったです」

 

海星ブログ『繋がる世界』でもお伝えしましたが、前回行ったカナダの生徒の皆さんと交流会後に振り返りの言葉としてある生徒が発表した言葉です。相手に任せるだけではなく自分から率先して話したいという課題意識から成長してきた生徒の皆さん。今回もそれぞれのグループの中で活発なコミュニケーションが行われました。

 

スローガン作成後は、全大会に戻っての発表会でした。11グループの発表のうち8グループの発表生徒が本校の生徒でした。

 

『For our sake, spread peace. Get along with those close to you.』

(私たちのために、平和を広げよう。身近な人と仲良くしよう。)

 

『What all people have to learn is peace. Do not let yourself influenced by media.』

(すべての人が学ばなければならないのは、平和です。メディアに影響されないでください。)

 

 

『Respect each other. Those who are in war with others cannot have peace themselves.』

(お互いを尊重すること。他人と戦争している人は、自分自身が平和になることはできません。)

 

 

交流会を終えた後は「振り返り」です。自らの学びを言葉で表現し、周りと共有します。

 

「話が平和についての質問から逸れていったので焦りましたが、いつもこのような交流では会話の主導権は相手任せになっていたので、今回は自分がリードしたいと思いました。相手の質問に答えながら、本題に戻すことができました。今回は私が軌道修正することができ、自分自身が成長したのを感じました。」

 

「これまでは、長崎に住んでいるということもあり平和について話し合う機会はありましたが、他国の人と平和に関する意見を交換したことはなかったため、貴重な経験になりました。日本人としての視点からみる平和と、世界の人々から見る平和には様々な違いがあると感じました。」

 

コミュニケーションについて、自己の視野の広がりについて、様々な側面で自分自身の成長を実感したものも多くありました。

 

英語部顧問は「各グループの中で、生徒自らが動き、解決に至るように努力する姿が印象的でした。グループ発表を続けてきた中で、今回は、特に自発的な発表がなされた協働学習でした。」と嬉しそうに話してくれました。

 

今週土曜日にはポーランドの高校生との交流会が予定しています。生徒の皆さんが世界とつながり、自らの視野を広げていく活動が続きます。

 

※写真はイタリアの学校との交流会の様子。