送る言葉


 

■近年の進路実績

■甲子園出場 寄付金のお願い

 

昨夜から降り始めた雨の余韻が残る朝、気温は10℃。風があるせいか、気温より寒さを感じます。

午後から晴れ間がのぞく予報ですが、1週間の予報を見ると明日からぐっと日中の気温が上がり、来週の中旬にはまた寒さが戻るようです。季節が移ろう頃特有の寒暖差に注意が必要です。

 

送る言葉

 

来週火曜日からは第5回定期考査が始まります。質問対応などで日頃から多くの生徒が利用する職員室前学習スペースですが、今週はいつもより多くの生徒が訪れます。

定期考査範囲を振り返る中で改めて浮かんだ疑問の解消に余念がありません。

 

そんな中、生徒会担当の團先生と話をしているのは生徒会長です。3月1日に控えた「卒業証書授与式」に向けて送辞の準備が始まっていました。

定型句、今年の3年生の先輩たちならではの話題、そして、後輩として直に関わった先輩たちとのエピソード。話しているうちに思わず顔も綻びます。

 

 

「先輩方の活躍や先輩方への想いを表現しようとすると、どれだけ字数があっても足りないような気がします。部活動や行事、学校生活の中でいつも私たちの先頭に立ってリードしてくれた先輩方はとても頼もしい存在でした。」

 

 

夏の甲子園出場、県高総体男子テニス部23連覇をはじめ、文化部においても百人一首部の総文祭出場など活躍めざましかった今年度。

そしてこの春。

甲子園の二季連続の甲子園出場、男子テニス部の全国選抜高校テニス大会出場と先輩たちが築き上げてきた伝統は後輩へと引き継がれていきます。

 

 

学業でも後輩たちを牽引する存在でした。

英語検定においては準一級以上の合格者が9名。中には野球部との文武両道で合格したエランコースの生徒もいました。

 

 

長崎大学、山口大学、千葉大学といった国立大学や、上智大学、関西学院大学、福岡大学などの有名私立大学に総合型選抜入試や学校推薦型選抜入試を利用して見事合格を果たした先輩たちもいます。

 

 

また、就職を希望した生徒も見事、来年度の入社を決めることができました。おかげさまで今年度も民間企業の就職は100%を達成しております。

 

 

「やっぱり先輩たちすごいな。」

進路室前に貼られた進路実績や、進路実現を果たした先輩たちの笑顔の写真に感嘆のため息をもらすのは、結果だけではなく、その成果に至る過程を、先輩たちがその背中で教えてくれたからです。

 

迫る前期試験。学業に向かうひたむきな姿勢を現在進行形で後輩に教え続けてくれています。

 

 

「先輩がたは私にとって『優しい』存在です。」

そのエピソードは送辞本番まで大事に取っておくとして、先輩との思い出を笑顔で語ってくれた生徒会長は、真剣な面持ちで原稿に向かいました。

 

 

綴られた想いが披露される日まで、言葉を選び、磨き続けて「送る言葉」を作り上げます。

※写真は生徒会長、3年生の様子。