日中は13℃まで上昇した本日、ポカポカ陽気が続いています。七十二候で呼ぶなら「草木萌動(そうもくめばえいずる)」の時期。新しい季節への希望が感じられる言葉です。
伝えたい想いを、伝えたい
明日28日(火曜)は、卒業式前日です。卒業式予行を行った後、各賞授与式、同窓会入会式を行います。そして在校生から卒業生に向けて行われる、生徒会主催の『予餞会』も行われます。
さて、卒業を間近に控えた先週の24日(金曜)は、75回生の卒業式前最後の登校日でした。
中央館エントランスロビーでは、広報委員の原先生と、旧生徒会長(第17期)の森さんが、来年度の学校案内リーフレットについて打ち合わせていました。
生徒会長を務めた森さんは、学校の顔として生徒代表挨拶や学校の広報活動、コロナ禍で制限された中での学校行事の企画運営など精力的に活動してきました。
(KAISEI生徒の一日に密着のページのモデルとしても活躍)
「今日は、あと一つ打ち合わせがあります」と、森さん。
学年主任の山本先生とのやりとりが始まりました。卒業式当日、第75回生を代表して、在校生、保護者、教職員を前に「答辞」を読み上げる大役を務めます。
休日を挟むので、原稿の推敲はClassiの機能を使い、ネット上にて行うことになりました。ICTを大いに活用するようになったのもこの学年です。
完成間近の原稿を見せてもらうと、「話す内容が大きく変わるところは、『間』をしっかりとること」、「直接語りかけることができる、目の前にいる人に向けては、特に前を向いて話すこと」など、多くの書き込みが見られました。
「どんな想いを持って読み上げますか?」と尋ねてみると、
「伝えたい想いを伝えられるように読みます。生徒会活動を通して人前で話すことには慣れましたが、心地よい緊張感を持って臨みたいと思います」と答えてくれました。
「17期生徒会」を牽引してきた森さん。
(生徒会選挙の様子)
(高総体に向けて応援メッセージを集めて校内に掲示)
「生徒会活動当初からの、『一人一人の個性を大事にし、活かす生徒会運営を』という想いは、最後まで変えることなく貫き通せました。デジタル機器を使うのが得意な人、人脈を持ち交渉に強い人、司会を得意とする人、…同じ生徒会のメンバー内でも得意、不得意がありました。その点を生徒会長として、どう役割分担をすると動きやすいのかをよく考えました。」
以前、初仕事を終えた意気込みを尋ねたときのコメント(海星ブログ「第17期生徒会始動」)が思い出されました。
(新旧生徒会および文化委員、有志皆さんの尽力で新しい形での学園祭を開催:2021・11月)
「さらに、携帯電話持ち込み許可や、女子のスラックス導入など、新しい課題に取り組んだ年でもありました。生徒会目線の考え方に偏らず、先生方、保護者の方、生徒の皆さんの、3つの視点で捉えることに時間を費やしました。アンケートから見えてきた一人一人の意見すべてに目を通しました。全ての人が納得のいく内容にすることは不可能ですが、話し合いを重ねて、生徒会メンバーでよりよい答えが出せるように奮闘しました。大変な事もありましたが、それと同じぐらい楽しさもあり、とても充実していました。」
明後日行われる、第75回卒業証書授与式。
「伝えたい想い」が込められた答辞を、会場で聴ける日まで、あと2日です。
※写真は生徒会長と生徒会活動の様子。