長崎くんちまであと1か月を切った話題の中に、昨日から「おくんちづくしのバス」❝ラッピングバス❞が長崎市内を運行するというニュースがありました。毎年10月に開催される秋の大祭「長崎くんち」が10年ぶり(踊町6か町にとっての奉納)ということもあり、おくんちの熱気が伝わってきます。特に魅力的なのが、車内のBGMがシャギリの音で、降車ボタンを押すとモッテコーイの掛け声を聞くことができるというもの。「長崎の秋の行事」を早く味わってみたいものです。
国民文化祭~ながさきピース文化祭2025に向けて
令和7年度に国内最大規模の文化の祭典である国民文化祭が初めて長崎県で開催されます。
本文化祭では、県内の若者や子ども達に様々な場面で参画いただくことで、ふるさとへの誇りや愛着を醸成し、「ながさき愛」を高めるとともに、 今後の本県の文化芸術活動の更なる発展に繋げることを目的としています。
先月29日(火曜)に、2年後の国民文化祭に向け、長崎県出身で本校のOBでもある、各分野の第一線で活躍されている映画監督・脚本家の金沢知樹様(第44回卒)と、ジャズピアニストの平戸祐介様(第45回卒)をお招きし、文化芸術活動についての「トークセッション」を行いました。
長崎県文化振興・世界遺産課の下田さんが本企画の趣旨説明を行い、「毎年秋頃に開催される海星の学園祭では、生徒の皆さんが協力して準備や運営を行うと思いますが、『国民文化祭』というのは、県全体を会場に見立てて行う文化祭です。全国からお見えになるお客様、そして県内の皆さんに楽しんでもらえるような文化祭となるように、今準備を行っているところです」という挨拶から始まりました。
「長崎で暮らしながら、レベルアップをめざす上で必要なこと」をテーマに、中高合わせて参加した35名の生徒。会の初めは緊張していた生徒たちも、平戸様の軽快な進行と金沢様のユーモラスなトークに引き込まれ、和やかな雰囲気の中、徐々に質問が飛び交いました。
最後に、平戸様がジャズアレンジをした校歌を電子ピアノで披露されました。
予定の時間が終わった後の時間も、映画や演劇、音楽に関する質問が尽きず、金沢様と平戸様は一人ひとりの質問に丁寧に応対し、アドバイスを送っていました。
演出についての質問をする生徒。
海外で活躍するためには?の質問に、「語学を磨くことも大切だけど、やっぱり“笑顔が一番”かな。」と平戸さん。
「緊張はね、生きている証拠。(自分自身の)緊張を認めてあげる、自分との対話は必要だね。」と金沢さん。
「みんなに喜んでもらえるような、心の拠りどころとなる演奏を」と吹奏楽部の生徒さんを前にアドバイス。
「(困難と思える)壁は、越えられる人にしか、壁はあらわれないんだよ。挫折を味わっても自分の信念を曲げないこと。今でも僕は勉強中。地道にやってきたことは裏切らないから!」―平戸祐介氏。
「だめだと思ったとき、視点を変えてみる。自分のフィットするものを探し続ける。僕は自分の叶えたいことを言い続けてきた。すると夢が近づいてきた。次々に夢を見つけることで人生が楽しくなっていく、自信をもって!」―金沢知樹氏。
最後にお二人から
「夢を追って駆け抜けて!」という力強いメッセージを学園にいただきました。
高校の学園祭は10月27日(金曜)に実施が決まっています。そのための企画会議が生徒会を中心にすでに動き出しています。どんな祭典になるか楽しみです。
※写真は、国民文化祭を2年後に控え行われた、本校OBと生徒とのトークセッションの様子。