昨日は雷鳴に驚かされ、線状降水帯に見舞われた長崎。安全を確保して登校してきた生徒も、校舎内に入るや否や安堵した表情に。車で送ってきた保護者のハンドルがとられそうになるくらい雨脚が強く、同乗していて怖かったと話してくれました。急な天候の変化に立ち往生してしまわないよう、災害情報を受け取るだけでなく、それを行動に移せるよう普段から早め早めの「避難行動」も必要かもしれません。
令和5年度教育実習生(第Ⅲ期)本日で教育実習を終了
今年度は3期に分けての教育実習生の受け入れを行いました。
前回は野球部の卒業生実習を紹介しましたが、最後の実習生は、世界ジュニアテコンドー選手権大会や世界テコンドー選手権大会に出場し、世界の強豪選手を相手に闘争心を燃やし続け、2024年に開かれるパリオリンピックへの出場へ向けて頑張っている平林霞実習生です。
「海外遠征に出かけて対戦相手を探しながら強くなっていく話もそうですが、すべて自分で準備して計画を立てながら大学での学びも両立させていて、そういう経験は力になっていると感じます。授業指導は上手いと思います」と指導担当の大串先生からお褒めの言葉が。
母校での実習の感想を尋ねると、
「ずっと緊張しています、実習の準備がうまくいっているか不安しかありません。恥ずかしい話、人前に立つのは好きですが、説明がうまくできているか・・・」と照れながら平林さんは答えます。
今は、オリンピック選考に合わせていくために減量に務めながら、実習を行っている平林さん。学生時代は、生徒会長も務め、テコンドーの大会に出場しては輝かしい成績を残してきた彼女。ジュニアでの結果ではなく、シニアでの結果を出し続けていかなければならないと言います。
ある実習も中ほどを過ぎたころ、平林実習生から話をしてもらう時間が設けられました。
当時の担任の山口公三先生は、文武両道を果たした彼女の高校時代をスライドにまとめていました。
実際の大会映像を見た生徒からは、驚きの声が。
大学進学時に提出した志望理由書の内容も紹介されました。
生徒を前に、大学でどのような勉強をし研究をしたいのかを語った後、自分が迷った時間が長かったことや、気づけなかったことに今、気づいたことを、話し始めました。
「迷った時間は、宝物です。でも、もっと早く気づけばよかったと思う7年間でした。2023オーストラリアオープンシニア大会で準優勝(銀メダル)を得られたことがとてもうれしかったです。自分の練習をどのように変えていくか毎日迷いの連続でした。皆さんも、何かに取り組んで、迷って、選んで頑張ってください」と、アドバイスを送りました。
最後に、すでに実習クラスの生徒には披露したという技を見せてもらいました。
「ドリョチャギオルグル(上段回し蹴りの技)をお見せします!」
まっすぐに伸びた足は空を勢いよく突き上げました。
思わず拍手を送ってしまいました。
「テコンドーは、競技発祥の地である韓国をはじめ、海外勢が強い競技。より強くなるためには、海外の強豪選手と練習をしたり試合をしたりする経験が不可欠です。」と笑顔で答えてくれた平林実習生。
世界で勝つための努力を続ける平林実習生をこれからも応援したいと思います。
※写真は、平林実習生の様子。