中央館玄関ロビー席を飾るシクラメンを撮影中の時でした。「先生!お疲れさまでした~」と女子サッカー部の生徒たち。下校する前の元気な挨拶に促されて、校内に吊るされたランタンとシクラメンを額縁がわりに写真を1枚。何とも素敵な笑顔です。来週火曜からは定期考査一週間前となり部活動もお休みとなります。最後の学年末テストにも十分な準備をして笑顔で終えられるよう励んでほしいです。
来年の今、をイメージする
先月の22日(月曜)、2年生(77回生)、1年生(78回生)を対象に学年別集会を行いました。
3年生(76回生)は大学入学共通テストも終え、今月上旬には私立大学入試、下旬には国公立大学前期入試を控え、特別編成授業に臨んでいます。そんな中、1年後2年後の進路を見据えた集会では、各担任の先生方からアドバイスが送られていました。
集会開始直後、2年担任の山本先生が問いかけました。
「次は君たちの番ですね。大学入学共通テストの日時はいつかわかっていますか?」と、スクリーンに表示された日時を伝えます。
3年生になると本番の力を試すための校外模試が増えます。どこを目標に、どの分野を強くして、結果を出していくのか、1年間のスケジュールを立てて準備することの大切さに触れていきます。
事実上、3年生の0学期となる77回生の2年生にとって、来年の今を、イメージすることは大切です。4月からではなく、今からをイメージしていく、そのための準備期間は新年度まで約2カ月あります。
学年主任の鶴野先生からは、「君たちは、担任の先生の話をよく聴き、それを行動に移していけば間違いはありません。先生方は受験のプロです。基本的な生活習慣を確立し学業に励んでほしいです。たとえば、提出物が出ていないとか、身なりが整っていないとか、挨拶ができていないとか、そういったことが先生の話の中心となり指摘があるようでは、君たちの学習に成長は見られません。受験のための戦術、戦略を、プロの先生からしっかり得てください」と檄を飛ばしました。
場所は変わって1年生の集会の様子です。
1年生の担任の松尾先生は、今年行われた共通テストの問題を紹介しながら、今習っている学習の範囲で解くことができる分野があるかなどの確認をしました。
ひきつづき、年内に始まる入試の種類から説明を始め、共通テストの前後の入試スケジュールを丁寧に説明していきます。
「まだ先の話、と思いながらも、今自分が進みたい場所に進めるのかと考えると不安になりました」と一人の生徒。
「なんとなく宿題をこなして提出しただけで満足していた自分でいいのかな、定期考査がクリア出来たらいいかな、という気持ちも甘いかも」ともう一人の生徒。
そう、このちょっとした不安な気持ちを吹き飛ばすためにも、今から自分に合った目標を立ててすぐに実行していくことが大切です。
「思い立ったが吉日」という言葉もありますから。
さて、高校2年生の模試を終えた日の午後、一人で学習机に向かっている生徒がいました。
模試を終えた後、帰宅する前に振り返りたいとのことで、黙々と2時間取り組んでいました。
そう、自分の学習にきっかけを与える、エンジンをかける、とてもほほえましい光景でした。
中国の伝統的な年中行事やしきたりが解説されている『月令広義』「四計」の一節に「一日の計は晨(あした)にあり、一年の計は春にあり」とあります。全体では初頭に計画を立てることで日々の充実度が決まり、勤勉に働くことで一生が決まり、健康維持によって一家の行く末が決まるという意味合いがつづけて述べられています。
元旦の計から時間は経ちましたが、この集会の時間が生徒の皆さんにとって、ここでもう一度、気持ちを引き締めて、何に頑張るのか、何を強くするのか、を考える時間になったと思います。
1年の計画は年の初めに、ひと月の計画は月初めに、明日の節分が過ぎると立春大吉です。立てた計画が揺らぐこともあるとは思いますが、少しずつ修正して、振り返っては前にすすむ、の繰り返しで、今日からスタートしてみましょう。私たち教職員も目標に向かっていく皆さんをサポートしていきます。
※写真は学年別集会、自学の様子。