思いが零れる瞬間


今朝の気温は13℃。日中は22℃まで上昇します。夏日のような陽ざしを浴びる日もあれば、スコール並みの雨が降ったりと目まぐるしい天気にあたふたしてしまいます。そんな中でも春の景色は失われず、学園敷地内に様々な美しい花を咲かせています。正門から入って左手に見えるマリア像を囲むようにシランの花が彩っていました。

そのまま校内を散策すると…人工芝グラウンド傍には、いつの間に咲いたのか、黄モッコウバラがフェンスに絡んでたくさんの花を咲かせていました。

やわらかな花色も大きな魅力で、ボリュームいっぱいに咲いても重たい印象にならず、優しさのある景色を生み出してくれます。

 

後輩へのエール:学びの道を切り拓くアドバイス

入学式、始業式から約一週間が過ぎ、海星ファミリーの一員となった79回生の皆さん、学校生活には慣れましたか?

今月25日に控えた中高合同体育祭は、5年ぶりの開催となります。中高それぞれの魅力を存分に発揮する「新しい体育祭」を築くべく、「新しい風」を吹かせてほしい、という願いから『新風』というテーマで開催されます。

昨日の中学ブログ『急成長』では、新3年生・新2年生が先輩としての自覚やプライドを感じる場面から成長と頼もしさを感じたとコメントが綴られていました。大きな行事を通して新たなリーダーが誕生する、高校3年生が団長を務め下級生を引っ張っていく姿は、今後のHPでもご紹介していきますのでご期待ください。

 

 

 「失礼します。組の△△です。□□先生に質問があります。よろしくお願いします。」職員室に入室する際、3年間幾度なく聞いた彼女の声です。学びに対する貪欲な姿勢は本校卒業後も変わらず、大学合格が決まってからも、数学や英語の質問をしに登校していました。

(※在学時の写真)

 

「最初は誰にも頼れないことへの不安と寂しさでホームシックになっていましたが、ここ一週間で気軽に話せる友人もでき、大学生活の楽しさを感じています」

今年卒業した76回生、原凛花さんのコメントです。県外での学びのスタートを切った彼女に大学生活の様子をメッセージで送ってもらいました。

入寮後の歓迎会では、英語や韓国語、中国語が飛び交うまさに〝アメージング!な空間〟にいる自分を楽しんだとのこと。入寮者の半数が留学生ということもあり、社会科で担任の原(貴)先生から授業を通して学んだことについて、その国の人に質問することもできて大変有意義な時間を過ごせましたというメッセージからは、新しい生活にワクワクした彼女を想像させてくれました。

 

こちらの写真は、大学合格後、後輩の2年生(新3年生)に向けて受験勉強をどう乗り越えていくか、学びの道を切り拓くアドバイスをした場面。

 

こちらも同じく県外で学びをスタートさせているクラスメイトですが、参考書をどう使っていくかを実体験をもとにアドバイス。

授業内容を聞き漏らさないように、その都度、ふせんを使って書き留めていく作業を繰り返したそうです。

K77回生(新3年)も真剣なまなざしで先輩の話に耳を傾けます。

特に印象的だったのは、「自分との闘いをどう制していくか、コントロールしていくか、自分の弱点に目を向け、修正すべきところを、修正していくことが大切です」という原さんの言葉。

「『今、目の前にあることを、コツコツとやるしかない』化学教科担当の小山先生からかけられた言葉を大切に、勉学に励んできました。」

後輩へのエールに熱が入った1時間となりました。

 

文武両道に励みながら自分の学びを確立していった原さんですが、自分の好きな趣味に没頭する時間を我慢して勉学に励むことは、大変苦労したとのこと。

「オープンスクールで海星高校を訪れた時に、校舎を案内してくださる先生方や、生徒の皆さんが温かくて丁寧で、ここでの学びをスタートさせることができたらどんなに楽しいかなとイメージして入学を決めました。もちろん、中学校の担任の先生が背中を押してくださったこともあります。だから、自分なりに決めた目標にどうやったら近づけるか、考えた3年間でした。それが形になり良かったです」と話してくれました。

―思いが零れる―その瞬間を見せてくれた原さん。

大学で学ぶ数学や物理の授業は、新しい発見もあり面白いので帰省した時にお話ができたらと思います、とメッセージを締めくくっていました。

卒業した皆さん、新生活スタート始まりましたね。近況報告があればご連絡ください。

教職員一同、皆さんのそれぞれの場所での生活を応援しています。

 

(※写真は校内の様子とK76回生卒業生。)