未来を空に描く―ドローンプログラムに挑戦


本日の天気予報はくもり。27℃から34℃まで気温上昇するとのことです。湿度の影響でじわっと汗をかいてしまいますが、徐々に「秋」を感じさせてくれる場面もあります。今週14日(土曜)は「秋の高校説明会」を本校を会場として開催します。学園に咲く植物たちも中学生のみなさんの参加を心待ちにしています。入試に関する新たな情報を得ることができる機会となりますので、興味のある方はぜひご参加ください。

 

さて、冒頭の写真は、卒業アルバム写真撮影として活躍したドローン(2023・10月)です。今年も、担当業者の方が秋晴れの機を見計らって、海星学園の風景とK77回生を俯瞰するシーンを撮影されます。

本日は、今年の夏、一つのプロジェクトに参加した生徒の話題をお届けします。

 

「ドローンプログラミングチャンレンジ2024」最優秀賞

 2024年8月5日(月)~8日(木)の4日間、長崎大学において県内高校生を対象とした「ドローンプログラミングチャンレンジ2024」が開催されました。今後ますます社会で広く活用されるドローンについて、その操縦方法やプログラミングを学ぶことで、基本的な技術やプログラミング手法、論理的思考力を身に付けることを目指した講座です。長崎県教育委員会主催、長崎大学教育開発推進機構アドミッションセンター共催で初めて開催され、県内全域から30名の高校生が参加しました。

 

※表彰の様子と大会の内容の詳細については、コチラからご覧ください。→(長崎大学8月28日付NEWS HP掲載)

 

3年生(K77回生)の川渕くんが、見事、最優秀賞に輝きました。

参加した動機を尋ねると

「放送部の大会で、全国の放送部の番組作品を見る機会があり、ドローン撮影を活かした番組が多くなってきていると感じました。もともと手動操縦をしたことはありますが、今回の大会では、プログラミングで自動操縦することに興味があり参加を決めました。技術の習得はもちろん、今回同じ興味を持った他の高校の皆さんと出会うことができ、貴重な機会となりました。」と話してくれました。

 

最近は、映画やテレビ番組などでドローンを使った斬新な空撮映像を目にする機会も増えてきました。映像関係で使われることが多いドローンですが、海や山での救急救命や警備、災害現場での調査や作業、さらに、気象の観測、大規模農場の管理、宅配便や郵便の配達など、様々な分野で活用されています。ドローンはラジコンと同じようなものと誤解されることが多いですが、コンピュータプログラミングと手動を組み合わせて動く「飛行するロボット」です。

 

どの場面が印象に残っているかを尋ねると、

「座学と実践を組み合わせた講座を経て、いざ本番となりました。Python(パイソン)というプログラミング言語を使って小型ドローンを自動操縦する方法を学びましたが…会場となった体育館で自動操縦するとなったとき、光の当たり方が変わったり、扇風機の風の影響などもあり、対応が難しい場面もありました。ご指導してくださった山本郁夫副学長(産学連携担当)の先生のお話にもありましたが、『ロボットは運用して初めていろんなことに気づき、対策を考えるので、何度もトライ&エラーを繰り返すことが開発の現場であり、醍醐味です』という言葉が自分の心に響きました。」と振り返りました。

今までも、撮影ができる場面では学園祭の中継、各行事でのオンライン配信で活躍してきた川渕くんですが、一人では何もできないことも実感した夏となりました。

「2人1組でチームとなり、フラフープなどの障害物が設置された課題コース上で小型ドローンを飛行させ、飛行の正確さやタイムを競うというものでしたが、ランダムに組まれたパートナーと一緒に考え話し合いながら、すすめていくことも大切な経験となりました。」

 

今回の経験を通じて、技術的なスキルだけでなく、問題解決能力や忍耐力も養われたことでしょう。このプログラムで培った知識と経験が、今後の学びや将来の進路にも大きな影響を与えることは間違いありません。今後のさらなる挑戦に期待が高まります。

 

※写真は、「ドローンプログラミングチャンレンジ2024」に参加した生徒