正義を支える力に


本日は11月27日(水曜)、第4回定期考査2日目です。

昨日のテスト初日は雨風の強い朝を迎えて、登校時の生徒も大変そうでした。急な天候に慌てないように余裕を持ってテストに臨んでほしいものです。今朝も9℃の気温。テスト会場となる教室も冷え込んでいましたが、ブランケットをひざ掛けにして防寒対策をしながらテスト勉強に励んでいる生徒が見られました。体調管理はバッチリです!

 

 

公衆電話、長い間ありがとうございました

11月26日(火曜)午後、中央館保健室横に設置されていた「緑の公衆電話」が撤去されました。利用頻度の減少を背景に、「月額利用下限を著しく下回る状態が続いている」との理由での撤去です。これにより、高校内で利用可能な公衆電話は0台、中学校ではステラ館玄関内の1台のみとなります。

携帯電話やスマートフォンの普及に伴い、公衆電話を見かけること自体が少なくなり、全国的にも撤去が進んでいます。かつては急な連絡や大切な電話をつなぐ重要な役割を果たしていた公衆電話。その長い歴史に感謝するとともに、本校の「緑の公衆電話」にも「本当にお疲れ様でした」と声をかけたい気持ちです。

一方で、公衆電話撤去により不便を感じる場面もあるかと思います。特に、急な天候の変化や受験に関する連絡など、必要な場面ではBLEND(メール)等の連絡体制で下校時刻の周知を徹底し安全な帰宅を支援します。

ひきつづき、保護者の皆様、生徒の皆さんのご理解とご協力をいただけますようお願い申し上げます。

 

さて、12月18日~23日にかけて第②回三者面談も控えています。今後の進路について話し合う機会に、生徒の皆さん、保護者の皆様、教職員が三位一体となって考える時間となればと思います。

将来就きたい仕事から考える?よくわからないけれど、あの大学には行ってみたい!など、動機は様々だと思いますが、何かをきっかけにやってみたいことが決まるということもあるかもしれません。

 

先週は卒業生の話題を2週にわたってお伝えしましたが、今日は在校生の進路選択における話題をお届けします。

 

 

模擬裁判で得た経験を進路の道しるべに

今年8月19日に実施された「第8回長崎県・佐賀県合同高校生模擬裁判選手権長崎大会(予選)」に出場しました。

弁護側としてプレゼンテーションを行い、その活躍が認められ認定証を授与されました。

 

予選は3年生の先輩と2年生の2人で協力して発表をしました。

 

現役の裁判官や検察官らによる審査の結果、県立佐世保北高が初優勝し、佐賀県代表と対戦する本選(10月26日・長崎地裁で開催)が決まりました。すると、今度は、模擬裁判に参加した田口さんが審査員として参加する大役を任されたのです。

 

第3回定期考査が終わったテスト明けの10月2日、さっそく審査員としての挑戦に向け、以前から模擬裁判のサポートとして支援してくださった弁護士協会の先生からアドバイスを受けました。(「言語化する」HP記事)

8月の予選で発表したプレゼンをビデオで振り返り、どのような評価基準で点数がつけられたのか、また、自分だったらどんな評価をしていくかなど、項目ごとに書き出しながら、判断の決め手となるところを探していきました。

また、実際に点数を付ける練習を重ね、評価のポイントを細かく分析する時間も持ちました。

 

この準備が功を奏し、本選当日には多岐にわたる分野の専門家たちと肩を並べ、高校生代表として裁判の判定に携わるという貴重な経験を果たしました。

田口さんに感想を尋ねると、「正しく判断するためには、双方の立場の意見をしっかりと聞き、何が争点となっているのかを見極めて評価する必要があると実感しました」と語ってくれました。また、自身の将来については、「私はパラリーガルとして法律の仕事に関わりたいと現時点で考えています」と力強く話してくれました。

 

パラリーガルとは、法律事務所などで弁護士を補佐し、法的文書の作成やリサーチなどを行う専門職です。

法律の知識を活かしながら、細やかなサポートで人々の問題解決を支える役割を担います。この仕事に憧れを抱く田口さんの姿には、自分の進路に向かって一歩ずつ進む力強さが感じられます。

模擬裁判での挑戦と経験を通じて、進路を明確にした田口さん。これからもその情熱と行動力で夢に向かって舵を切り、さらなる成長を遂げてくれることでしょう。

※写真は模擬裁判に参加した生徒の様子。(なお、法廷内のスナップ写真は裁判所に許可を得て掲載しています)