確かな学び


入試説明会

育てて食べる

2年生の技術家庭では、1学期からキュウリの栽培を始めました(5月20日付けブログ

作物の生態・農業技術を学び、育てる楽しさや難しさを体験しました。

キュウリの成長は早く、時には一日で10センチ近くも成長することがあります。

始めは小さかった苗も、最後は生徒たちの背丈を越えるほどになりました。

ツルを支柱に固定したり、毎日水や肥料を与えたり、病気がないかチェックしたり・・・やることはたくさんです。

それでも、花が咲き、小さな実が成長していく様子を、2年生の皆さんは楽しみにしながら育てていました。

 

そうやって迎えた収穫の時。

生えている状態のキュウリには鋭いイボがあり、

「痛い!」「どこを触ればいいかな」

それぞれが、どうにか痛くないポイントを探りながら恐る恐る収穫していきます。

「先生、うちに班のキュウリが・・・」と叫び声が上がります。

生き物を相手にするということは、思い通りにならない場面とも直面します。

病気にかかった葉、曲がったり、異常な肥大化や収穫時期を過ぎた実など・・・。

大きくなりすぎた実を切ってみました。

色が薄い方は柔らかそうに見えても、繊維が発達してメロンの皮のような固さです。

一方、色の濃い方は成長しすぎて、はっきりと種が確認できます。

 

「お店のキュウリは全部一緒の長さなのに・・・」

「一株お世話するだけでも、すごく大変です」

失敗に見えるようなことも、全てが実体験を伴う大切な学びです。

店舗に並ぶ野菜はどれも、専門家による確かな育成・選別・包装を経て陳列されています。

たくさんの人たちの工夫と努力のお蔭で、安全・安心・高品質なものを手にすることができることを、キュウリに教えてもらった2年生でした。